非正規滞在の外国人たちが、長期間にわたって入国管理局の施設に収容されたり、理不尽な強制送還にあったりするなど、深刻な人権侵害を受けている――。学生や社会人を中心とした支援グループが9月18日、東京・永田町の参議院議員会館で院内集会を開いて、国に対して、収容のあり方の見直しをもとめた。また、被収容者の妻が登壇して、「夫はなにも悪いことをしていない」とうったえた。 ●「実情から乖離している」 院内集会の主催は、「長期収容に反対する全国ネットワーク」と、学生を中心としたグループ「BOND」(バンド・東京)、「START」(スタート・東海)、「TRY」(トライ・大阪)。今年7〜8月、各地の収容施設をおとずれて、実態調査をおこなったところ、収容期間が長期化していること、まともな医療を受けられていないこと、残された家族が追い詰められていること――などがわかったという。 支援団体・バンドのメンバーである