タグ

関連タグで絞り込む (114)

タグの絞り込みを解除

バンドに関するbandshijinのブックマーク (89)

  • THE BAND HAS NO NAME『Mistake』ロックの投げ分け職人 〜THE BAND HAS NO GAME? 〜

    THE BAND HAS NO NAME『Mistake』ロックの投げ分け職人 〜THE BAND HAS NO GAME? 〜 夜中にボーっとしてテレビを見ていた。いや、テレビがついていて、その前に居た。真剣に何かを見ていたのでもなかった。 すると、ふといい感じの音と歌が流れてきた。アニメのエンドロールだった。そのアニメをいつも見ていたのではなく、ただたまたまテレビがついているときに流れたものだった。 この音楽はなんだろう。バンドの音なんだけど、コードがもどかしくてきゅっとしてる。Ⅳメジャーセブンスの響きだ。 画面を注視して誰のなんの曲か求めた。字が出る。 THE BAND HAS NO NAME 名無しのバンド? Mistake 間違い? 声には聴き覚えがある。聴き覚えがあるもなにも、これは奥田民生ではないか。 THE BAND HAS NO NAMEと『Mistake』 THE BA

    THE BAND HAS NO NAME『Mistake』ロックの投げ分け職人 〜THE BAND HAS NO GAME? 〜
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/27
    ボケッとしながら深夜テレビの前に居たら、ちょっと気だるいセンスの猛烈にいいバンドの音。ボーカルの声にはなんか聴き覚えがある。それは2005年、アニメ『ハチミツとクローバー』のエンドロールだった。『Mistake』
  • UNICORN『ボルボレロ』寓話のようになる

    UNICORNのアルバム『シャンブル』は2009年発売。1993年『SPIRINGMAN』を出して以来のアルバム。バンドは1993年に解散、2009年に再始動。 スタッフの披露宴での演奏のために集まったことが再結成のきっかけのひとつとか。 『ボルボレロ』はそんな、久しぶりに出たUNICORNのアルバム『シャンブル』の収録曲のひとつ。 ボルボレロ 曲と歌詞 作詞・作曲とボーカルはEBI(堀内一史)。バンドのベーシストで、独特の声質は響きの位置がちょっと高め。 歌詞とタイトルに出てくる「ボレロ」はクラシック音楽で有名なあの「ボレロ」のことか。 モーリス・ラヴェルの書いた3/4拍子の舞踊曲。 ラヴェルのボレロはごく静かにはじまって長い時間をかけてエンディングに向かって徐々にクレッシェンドしていき、最後には狂ったようになる。蓄積する記憶や感情の肥大を私に思わせる音楽。 “悲しみが 少しずつ 降り積

    UNICORN『ボルボレロ』寓話のようになる
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/25
    UNICORN再始動アルバム『シャンブル』より『ボルボレロ』。ベース・EBI氏のソングライティングセンスの虜に。ARBに由来して名前がEBIになった堀内氏。私も好きなものの名前を語るとそれ自体の名前で呼ばれるようになる?
  • UNICORN『ヒゲとボイン』深遠な三角、二辺の道

    UNICORN『ヒゲとボイン』。1991年のアルバムで、表題曲はアルバムリリース後にシングルカットされた。 2009年の再結成以前のキャリアでは後期、再結成後も含めると中期くらい(暫定)の作品か。 会社に勤めている男性?の主人公と、若いくせに?ヒゲを生やしている社長と、やせてるくせにボインで主人公の隣席の同僚?の女性の3人が登場する歌。つくり話だとしてもなんだかありそうにも思える3人の関係。 この国のいち会社、局所的な箱の中で起こりうる人間関係をミュージシャンの奥田民生らがどうしてこうも能動的にはつらつと描けるのかと言いたくなる(かくいう私こそろくに世間を知らないが)。こういう描写ができることと、実体験を人を有するかどうかは必ずしも結びつくことではない。実体験があっても表現できるとは限らないし、なくてもそれができる。 漫画『ヒゲとボイン』 『ヒゲとボイン』は小島功の漫画のタイトル。これが

    UNICORN『ヒゲとボイン』深遠な三角、二辺の道
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/24
    奥田民生ボーカルは勇ましく、「向かうところ敵なし」。この力強さと「ひとりの男の煩悩」という題材の矮小さ(あるいは深遠さ)の対比が、この曲の際立ったオリジナリティでもある。ユニコーン『ヒゲとボイン』
  • PUFFY『アジアの純真』めまいの韻律、変声のロック・オーケストラ

    作詞:井上陽水、作曲・編曲:奥田民生。PUFFYのデビューシングル、1枚目のアルバム『amiyumi』(1996)収録。 歌詞 井上陽水の歌詞にクラクラする。なんだこりゃぁ?! 思いつきの万国博覧会か。畳み掛ける押韻が気持ちいい。ごっちゃごっちゃの交雑した映像が頭の中に浮かぶ。 井上陽水といえば『少年時代』を思い出す。あの曲の歌詞のもつ意味のわからなさも非常に音楽的。意味を笑っている(嘲笑している)とも思わない。とにかく、響きであり音の快楽。ことばは意味を伝える側面があるけれど、発音の組み合わせであり羅列であり肉体と空気の振動であり体感であり記憶であり経験。そういうものを私は「詩」と呼ぶことにしている。だから、私に言わせれば『少年時代』や『アジアの純真』は極めて詩的。 個人的に1番好きなのは「ガムラン」が出てくるところ。 “美人 アリラン ガムラン ラザニア マウスだってキーになって 気分

    PUFFY『アジアの純真』めまいの韻律、変声のロック・オーケストラ
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/23
    井上陽水の歌詞は幻惑の魔法。奥田民生の音楽でモリモリに、PUFFYの歌でヌケたパワー(脱力力?)を。Vocoderのこと、歌詞に出てくる名詞や地名のこと、PUFFYの周年記念関連の映像のことなど知る。大陸をつなぐ傑作。
  • くるり Jubilee (ジュビリー) 光陰揺らめく、音楽の思想(ことば)。

    真っ白なスタジオで端正ないでたちと、ラフな服装に野外風の背景の対比。マネキンの口にコラージュされたリップシンク、鹿(?)人間が腕を組み優しく揺れるシュールな映像。「タタタタ」と16分音符四つのモチーフ(音型)がドラムス(1:05頃)からエレキギター(1:12頃)へと渡るところがたまらなく好き。 ライブベストアルバム『Philharmonic or die』(2008)にウィーン・アンバサーデ・オーケストラとの共演が収録されている(上のリンク先の動画がそうか)。 後奏が曲の尺の半分ほどを占める。クラシカルな要素をもちつつロックかつポップのスタイルで純粋な音楽として風景・感情・思想・嘆きを描き、大衆の唇に宿る「歌」だと思う。複数のジャンルにくるりという集団が乗っかって雲のように渡っていく、独創的な曲想(くるりの近作に寄せて言うなら、万博的でもある)。『Jubilee』単体についてもそうだし、ア

    くるり Jubilee (ジュビリー) 光陰揺らめく、音楽の思想(ことば)。
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/22
    複数のジャンル、時代にくるりという集団が掛かる唯一無二の音楽作品。その根底は最近のくるり作品に寄せて言うなら、万博的? 後奏で主音上に明滅するのはドミナントなのかサブドミナントなのか。壮麗、感無量。
  • ゆらゆら帝国『恋がしたい』感情の海の底

    『ゆらゆら帝国のめまい』(2003)に収録。作詞:坂慎太郎、作曲・編曲:ゆらゆら帝国。 澄み渡るゲストボーカルは武田カオリ。ダブリングしてある。最小限の回数歌っているよう。ワンコーラス目の途中から坂慎太郎も1オクターブ下でユニゾンしたりハーモニーしたり。 ワウペダルでこもり・ひらきを繰り返しシックスティーンを刻むエレキギターはドラムスのハットとコンビネーション。二つのパートがシックスティーンを埋めても、ギターはニュアンスが常にワウワウと移ろうのでぶつからない。ベースは打点の数を抑えている。 ミュートしたトランペットが妖しい。間奏・後奏でミュートを外したオープンなサウンドで高鳴る。 左にコーラスがかったさびしげなギターの単音。歌詞“探しているよ”で、持ち替えたようにピアノが入ってきてアタマとウラを移勢でアクセント。 Ⅰ Ⅵm Ⅱm Ⅴ のコードの繰り返しだけど、「恋がしたい」のフレーズを

    ゆらゆら帝国『恋がしたい』感情の海の底
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/20
    高校生のとき知って好きになったゆらゆら帝国。2枚同時リリースのしびれ・めまいより、恋がしたい。平静なボーカルの底に沈んだ感情か。ゲストボーカル武田カオリ。スロー・ミドルテンポでファンクにしっとりと。
  • 喜納昌吉&チャンプルーズ『すべての人の心に花を』と私

    毎年、5月になればそこここでおまつりが開催された。 日の東京の5月はなかなかいいもので、半袖でうろうろしても風邪を引かない。花粉症も一段落している。あと私の誕生月が5月だ。だからなんとなくイメージが良い…気のせいだが。(誕生日がめでたいというのも、なんでめでたいのか理屈を考え出すと実はよくわからないし、考え出すときりがない。) 話を戻そう、そこここでイベントが例年開催された5月頃だったけど、2020年はもちろんなかった。新型コロナウィルス感染症の影響があったからだ。「もちろん」と決めつけるのもおかしいけれど、各地の祭事や催しはことごとく控えられた。自粛の名のもと。 控えられた催しのひとつに、アースデーがあった。環境を考える日。私の住む西東京の志ある人たちはいつからかこれを掲げたイベントをやるようになり、近年の5月頃の恒例になりつつあるものだった…2020年までは。 かつての開催回で歌った

    喜納昌吉&チャンプルーズ『すべての人の心に花を』と私
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/19
    国内外で多数のカバー版がある。本人たちによる演奏もたびたび更新されている。『BLOOD LINE』収録のオリジナル版を歌っているのは喜納友子。喜納昌吉&チャンプルーズ『すべての人の心に花を』
  • Radiohead Exit Music(For a Film) ちりつく冷感と緊迫

    Radioheadを知った高校のとき Radioheadが抜群に好き。アルバム『OK Computer』は中でも1番好きだ。『Hail to the Thief』(2003)も好き。『Kid A』(2000)も……。 高校生のときにツタヤでCDを色々借りた。その中にRadioheadがあった。それで1番好きになってしまった。1番好きなバンドを聞かれたら、Radioheadと答えた。今でもそう答えるだろう。初めて知ってもう17、8年になるか。 『OK Computer』はツタヤで借りたのち、あまりにも気に入ったので高校生だった自分の小遣いで輸入盤を買った。中でも抜群に好きな曲がある。4曲目『Exit Music(For a Film)』。いや、『No Surprises』も。あ、『Electioneering』も……(全部好きだ)。 Exit Music(For a Film) 『Exit

    Radiohead Exit Music(For a Film) ちりつく冷感と緊迫
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/15
    Radiohead『Exit Music(For a Film)』。映画『ロミオ+ジュリエット』に書き下ろされた。短和音が柔らかく妖しく冷ややか。ブーストしたバンドが煽る後半一度きりのコーラスが劇的。トムのVo.が冴え、浮遊感あるメロトロンが絶妙
  • サザンオールスターズ『真夏の果実』 弱起の愛歌

    私は『真夏の果実』を高校生のときにサザンオールスターズのベストアルバム『海のYeah!!』で聴いた。それよりも前にメディアへの露出で1度や2度や3度くらいは聴いて知っていたと思う。 それから大学生のときに手にした斉藤和義の『紅盤』でBONNIE PINKとのコラボーレションでカバーの『真夏の果実』を聴いた。 どんな風に調理しても美味しいのか、この名曲は。 稲村ジェーン 『稲村ジェーン』という映画があると知ったのは最近のこと。 岩崎良美『タッチ』やKinKi Kids、吉田拓郎『全部抱きしめて』の作詞者が康珍化だと知り、彼について調べていると『稲村ジェーン』という映画の脚も担当しているとわかる。 その映画の監督は桑田佳祐。…エッ、映画も撮っていたとは。熱心なファンに「知らなかったの?」と呆れられるだろうか。 桑田佳祐は監督のみならず、音楽、サザンオールスターズとして主題歌も担当している。そ

    サザンオールスターズ『真夏の果実』 弱起の愛歌
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/01
    桑田氏は楽譜で音楽を考えないはず。気持ちの良い動機、流れを選び取っていると思う。その正直で誠実な感性が、この「『真夏の果実』を構成するパートすべて(A、Bメロ、サビ)を弱起にする」という結果を生んだ。
  • Weezer『Island In The Sun』 地続きの孤島

    高校生のとき、よくTSUTAYAでCDを借りた。旧作5枚1000円/1週間レンタルというサービスがあった。それで気になったものを適当に借りてくる。洋楽を借りることが多かった。ジャケットで気になったものを適当に手に取った。店に来る前から借りたいと思っていたものを手に取ることも、もちろんあった。 Weezer『Island In The Sun』 Weezerをどうやって知ったのか忘れてしまった。ジャケ買いならぬジャケ借りで知ったんだったか。 数枚聴いた中でこの『Island In The Sun』の入った『Weezer (Green Album)』がとても好きだった。10曲入って30分未満。なんてコンパクトな。 歌、リフ。エレキギターがガツン、歌メロ模倣のギターソロにキュン。これらがあれば私は十分。ほかに余計なものはいらない! とでも言いたくなる。私のツボを押してくる。 グリーン・アルバムの

    Weezer『Island In The Sun』 地続きの孤島
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/27
    陸続きにisland(孤立、孤独、隔絶、夢想、至福、etc…)は存在。そこここ、至るところに。歌メロディが美しい。Weezerの音楽には私の国のある時代のポップソング、あるいは童謡に通ずるメロディセンスがあると思う。
  • レミオロメン『粉雪』長2度の果房

    レミオロメン 粉雪 平歌の歌メロディが低くて落ち着いている。対するサビはスコーンと高い音域をパワーのある声で歌っていてかっこよさ際立つ。 この曲の歌詞を書き取って、コードを振って、弾き語りできるようにコマカイ書き込みをしたノートを作ってみた。 するとなんと、16分音符の移勢が多いことか。前の拍のウラのウラから起こるフレーズがこの曲にはふんだんに含まれている。 サビの“粉雪”という歌い出しのフレーズひとつとってもそう。「こ」が前の小節のいちばんおしりにはみだし、「な」が次の小節のアタマに来ている。音程もそこで5度上に跳躍させている。 このときのルートは(低音)はド(C)で、「な」の発音の音程はラ(A)。長6度の関係。 コードネームとしては簡単にCとみればいい。 このシックスの音は5音音階を感じさせる。なつかしさ・親しみやすさ。 しかもただでさえサブドミナントのコードから始まるサビはエモくなり

    レミオロメン『粉雪』長2度の果房
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/25
    レミオロメン『粉雪』。コード、歌メロ、ストリングスの響きあい、溶け合いぶつかりあいのサビ頭。ヒラウタ低くてサビ高い、難易度高しのカラオケモテ曲?
  • 【音楽日記】チューリップ『サボテンの花』 花の咲く場所

    アロエの写真をZineにしたいOさん アロエが大好きだというOさんに出会った。 Oさんはアロエの何が好きって、生え放題になってねじくれまわった生命感が好きなのだ。私の目の前でOさんは自分の体や腕をつかって、路地裏の民家の壁際やプランターをはみ出して生え放題になったアロエの魅力的な姿を精一杯表現してくれた。平日のカフェでスパゲティをべながら私たちはOさんの話を聞いた。たまたま居合わせたというか、流れで一緒になったメンバーで私たちは事していた。 Oさんはそういうアロエの姿を見留めては写真を撮っている。それをZineにしたいのだという。アロエの写真をアップロードしているインスタグラムを私たちに見せてくれもした。画面に並んだアロエの写真を私は美しいと思った。Zineが出来たら私も購入したい。 多肉植物として「肉」の部分の印象が支配的なアロエだけど、花を咲かせるという。あのアロエの肉感なら想像は

    【音楽日記】チューリップ『サボテンの花』 花の咲く場所
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/23
    チューリップ『サボテンの花』。財津和夫ソロ版も。ドラマ『ひとつ屋根の下』主題歌でヒットを繰り返す。美しく滑らかなメロディ。広がりあるギターサウンドのイントロ。間奏の低音域ピアノソロ。喪失と希望の歌詞。
  • 赤い公園『西東京』 紫の涙きらめくロック・タウン

    ずっと西東京に住んでいる私。 私の住む地域は昔は保谷だった。となり町は田無。ふたつはくっついて西東京になった。2021年1月で合併20周年だと記憶している。 「西東京」というとき、西東京市のことを指すこともあるけれど、都心(23区)以西をざっくりいうときも使われている表現っぽい。立川や八王子も西東京地域に含められることがあるようなのだ。八王子には西東京バスというバス会社さん?もある。八王子なのに西東京。どっちなんだ。混乱を招きかねない。(誰か困る人?) バンド、赤い公園は西東京地域出身だとかそうじゃないとか。私の記憶によればヒガシムラヤマあたりの高校出身だったような。同級生バンドに先輩の津野米咲が加わって、やがて赤い公園という名のバンドになったという。 だから、たぶんメンバーは西東京市在住とかではないと思う。在住歴くらいはメンバーの誰かが持っていてもおかしくないかもしれないが私は知らない。

    赤い公園『西東京』 紫の涙きらめくロック・タウン
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/21
    赤い公園『西東京』。田無タワーが歌詞に登場。ハードコア歌謡? 新青梅街道をチャリで爆走するスピードが伝わってくる。轟音、混沌におかしみと悲哀。規格外の魅力が2分間に詰まっている。
  • ECHOES『ZOO』波紋の隅でABCD

    この曲がリリースされたときの私は2歳とかそこら。 ECHOESの音源がこの曲のイメージとして浮かぶけれど、先にリリースされたのは川村かおりのシングル、アルバム『ZOO』(1988)。翌年、曲の提供者である辻仁成らのバンドECHOESもセルフカバーをリリース。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm851714 MV 次々に登場する動物の名詞。その特徴や習性。それが人間の私たちの特徴や習性とこんなにも通ずるところがあったなんて。 サウンド https://spotify.link/2YbSCHE51Cb 洋楽っぽいクールなサウンドだと感じるのは引き締まったドラムスの音の印象が大きいんだろうか。ベルの音を模したシンセ(?)やオルガンが盛り上げる。アコースティックギターが支えるベーシック。ピアノも加わる。間奏のハーモニカは下属調キー(Cに対してF)のテンホールズを用い

    ECHOES『ZOO』波紋の隅でABCD
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/17
    ABCメロがあって「愛を下さい…」はDメロ? 世のヒット曲にはコンパクトな構成も多いけど、『ZOO』は大きいサイズとボリュームを聴かせる稀有。歌詞の妙、普遍的なサビのフレーズが広く受け入れられた結果だろうか。
  • Warm And Beautiful 絞った音数の美妙

    なんて美しい曲なんだろう。ポール・マッカートニーのアルバムは一応、いくつも聴いている。そのすべてをすり切れるほどに聴くには未到だけど、日々、ポールの関連作を漁りながら「うわぁ、これもいい」「こんなのもあった」「あのときのこれだ!」といった具合に出会い直しながら魅力を発見し続けている。そんな風にして、最近改めてその美しさ、精緻な味わいを実感している曲が『Warm And Beautiful』。 Wings名義でリリースされている。アルバム『At the Speed of Sound』収録。11曲目でアルバムを締めるクローズィング・ナンバーでもある。邦題『やさしい気持』の名にふさわしい。あたたかでやさしい速度感のサウンド。 音数を絞ってある。ピアノはポール・マッカートニー。低音とトップ・ノートの2音だけで伴奏している瞬間も聴き取れる。歌を含めれば3音。これで十分なんだなと、音楽の奥深さを思い知

    Warm And Beautiful 絞った音数の美妙
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/14
    強拍に堂々と置く非和声音がこの曲の肝。4分音符単位の動きを主にしている。同音連打と跳躍、大胆な非和声音とその解決が色彩を見せてくれる。これで十分。いや、これが十分。Warm And Beautiful 絞った音数の神妙
  • ウルフルズ『ガッツだぜ!!』同主調間の転調

    ∞ サブスクのランダム?再生 Apple Musicを使っているのだけれど、重宝している機能が「∞」。任意の曲を選んで表示させた状態でこのマークをタップすると、マークのとおり、延々とほかの曲の再生を続けてくれる。それも、いま選んでいる任意の曲と近い(と思われる)ものを。 と書いてはみたものの、何が「近い」うちに入るのかわかりかねる。察するに、主にジャンルとか時代とか地域だと思う。関連づけの要素にはほかにどんなものがあるのだろう。 要は、自分の好きな曲を再生してこの「∞」をオンにしておくと好みに近いものが次々にプレイされる可能性が高いということ。 そのおかげで新しい出会いがあるのはもちろんうれしいが、既に知っている好きな曲が勝手にプレイされることが多い。このおかげで、私は日々「味わい直し」を楽しんでもいる。 That’s the Way ...ではなく『ガッツだぜ!!』 この曲を久しぶりに聴

    ウルフルズ『ガッツだぜ!!』同主調間の転調
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/11
    ウルフルズ『ガッツだぜ‼︎』。ファンキーでブルージーな匂いを4つ打ちのディスコビートに乗せた佳作。サビ⇔ヒラウタでの同主調どうしの転調が吉。PVがとにかくヘンテコ。
  • くるり『BABY I LOVE YOU』属調との連結の妙

    くるり – 列島ウォ~リャ~Z at Sapporo PENNY LANE24 (2019.06.21)(残念ながらリンク切れ)。 ライブ中盤に『BABY I LOVE YOU』が含まれていた。この曲のライブを鑑賞したのは私はこのときが初めてだった。改めて曲の魅力を思う。 BABY I LOVE YOU 収録アルバムは『NIKKI』(2005年)。『BABY I LOVE YOU』はシングル曲でもある。(執筆時から)15年前…リリース時、私は浪人生だったのを思い出す。 マサチューセッツで録音したという。当時のロッキング・オン・ジャパン誌でインタビューを読んだ。おぼろげな私の記憶によれば、ヘッドフォンを使わないで録音したとメンバーが述べていた(つまり、スピーカー等でオープンエアーにモニター音を出す。収録音にモニター音がより多くカブるやり方といえる)。独特な収録方法や環境、積極的な音作りの賜物

    くるり『BABY I LOVE YOU』属調との連結の妙
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/09
    転調がスムーズ。コード進行、前後の関係に着目。複数のボーカルパートのポジショニングの変化にも。温かみある音像も魅力。また好きになった一曲、くるり『BABY I LOVE YOU』。先日のYouTube Music Weekendで聴いて。
  • 宝くじは買わない RCサクセション 幸せを買えるか?

    宝くじを買った話 宝くじを買ったことがある。人生で1回、それも1枚だけだ。当てる意志は薄弱。外れくじを引く自分を小馬鹿にする感覚で買った。1枚300円。10枚買うと絶対1枚当たる(300円相当)と聞いた。1枚買って、運が向いて1万円くらい当たっちゃったら愉快だなと思った。 ジョークのつもりで買ったが、なんのジョークにもなっていないと思い直す。18か19か20歳くらいの時だったか。 私が買った1枚きりの宝くじは外れた。多数派だ。結果を待つドキドキに価値を感じた記憶もない。300円で1枚買っただけじゃ、そんな程度のものか。100枚くらい買ったらドキドキは増したんだろうか。改めて試す予定はない。 バンドをやってる友達が教えてくれた野外動画 バンドをやっている友達がいる。ずっと前に彼と飲んだ。そのときに、こんな動画があると教えてくれた。 『君が僕を知ってる』だ。忌野清志郎と仲井戸麗市。野っ原でやっ

    宝くじは買わない RCサクセション 幸せを買えるか?
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/07
    RCサクセション『宝くじは買わない』(1970)歌詞がいい。仮に「お金で買えないものがある」だったら箴言くさいが、「お金で買えないものをもらったんだ」。微妙な違いだが大違い。恋が、それにあたるのだろうか。
  • フジファブリック『若者のすべて』 同じ空を見上げる僕ら

    『若者のすべて』を私が知った時期 私がフジファブリック『若者のすべて』を知って大好きな一曲に加えたのは、たぶん2009年12月末以降だ。 「何か」話題になっていて、なんとなくレンタル屋さんに行ってフジファブリックの音源を手に取って聴いたんだったと思う。 『「何か」話題になって』という部分がなんなのかというと、たぶん、フジファブリックの亡くなったボーカリストでソングライターの志村正彦を悼んで、イベントで『若者のすべて』が演奏されたという事実を伝える音楽記事を私が目にした、とかそういうことだったんじゃないかと自分で理解している。詳しく覚えていないのだ。なんとなく、その頃にそんなようなことがあって、『若者のすべて』を知ったんだったと思う。 フジファブリックの存在自体は、それよりも前にテレビCMで知っていた。『FAB FOX』(2005)だったか、オオカミの面をかぶった被写体と音楽が印象的だった。

    フジファブリック『若者のすべて』 同じ空を見上げる僕ら
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/05
    自分の葬式で自分の曲がかかったらどんなだろうな。遺作になってもいいという気持ちでいつもやっている。なんだかんだ生き続ける欲望を保って。この『若者のすべて』という「同じ空」みたいな名曲を見上げながら。
  • Owls『Owls』 オルタネイティブとの遭遇

    まえがき 音楽好きのIさんのリンク 仕事で知り合ったIさんと最近、音楽の話をしました。Iさんがバンドをやっているのは前から知っていましたが、そのあたりの話をゆっくりする機会は最近までお預けだったのです。 彼がある音楽のリンクを送ってくれました。名前すら初めて見るバンドでした。一切の前情報はなし。偏見を排して鑑賞できた…かはともかく、ボタンを押せば音楽は鳴り出します。 Owls『Owls』 手触りと好センス 器楽、器械、クール、理知、そんな単語を連想する印象の出だし。いきなり変拍子をかました上、ボーカルが入ってきます。ちょっと気だるげで生ぬるい、うっすらとですが温度はあるのにクールさと同居して不思議なフィール。 音程やダイナミクス、張ったり抜いたりしゃがれさせたりする声の質感。こうしたラフさはすべて計算づくでしょうか。ときおり危うさもみせます。生々しいスリルを是とするセンスを感じます。 変拍

    Owls『Owls』 オルタネイティブとの遭遇
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/02
    この変拍子の規則性は……?と延々と聴いてしまう。Everyone Is My Friendの塩梅が私には気持ちいい。 音楽やってる同士なのに知り合ってだいぶ経った最近、やっと音楽の話ができたIさんが教えてくれたOwls。