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フォークに関するbandshijinのブックマーク (11)

  • 東へ西へ 井上陽水 仄暗いチアリング

    エレクトリック・アコースティック・ギターの中音域が出ています。コーラスのエフェクトをかけているようですね。コロンカランとしたキャラクターの乾いた音色です。彼独特の粘性ある歌と竹を割ったようなさばけたギターのリズムストローク。貫禄があります。弾き語り仙人と敬称したい。平静に熱量を蓄え、エンディングでリタルダンドしドーンと質量のある最後のワンストローク、Ho! と一声。響きました。 動画タイトルに1992年、武道館、SPARKLING BLUEとあります。1992年3月18日福岡国際センター以降、全国11ヶ所・16公演おこなったツアー名です。 曲について 井上陽水の2枚目のオリジナル・アルバム、『陽水II センチメンタル』に収録されています。1969年に『カンドレ・マンドレ』(CBSソニー)でデビューしたときの芸名、アンドレ・カンドレから井上陽水に1972年のシングル『人生が二度あれば』で改名

    東へ西へ 井上陽水 仄暗いチアリング
    bandshijin
    bandshijin 2021/04/06
    つめたく、不安が焦がれるようなこわさが、のろけたジョークと混在している。井上陽水の世界が私はたまりません。それでいて、ガンバレみんなガンバレ。がんばろうと思います。
  • 河島英五『酒と泪と男と女』を聴いて 心を持ってく擦れたサスティン

    リスニング・メモ 右にオブリガードのアコースティック・ギター。左にストロークのリズム・アコースティック・ギター。 ベース。平歌では1コードに対してストロークも1回を基調に。サビではストロークを増やし音程の動きも多くなります。コシがあってハイエンドな音色です。 ドラムス。ダイナミクスに幅のある表情豊かな演奏が妙です。平歌や間奏ではかなり抑えていて、スネアのスナッピー(響き線。裏側のヘッドに接するように張ってある金属の縮れた線)が短くパツッと鳴り、衝突と胴鳴りを抑えた音色です。サビではダスンッと胴に響く音を聴かせています。またサビではスネアのストロークにタンバリンも重ねていますね。 オルガン。ヒュー…と、高い周波数にピークがある感じの音色です。主にコードチェンジの度に1ストローク。ベースの動き方にも似た2分音符中心の動きです。イントロで目立っていますね。 ピアノ。ベーシックリズムとハーモニーを

    河島英五『酒と泪と男と女』を聴いて 心を持ってく擦れたサスティン
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/24
    私の中にある側面を河島英五は全身で発しているのです。もちろん、勝手に河島英五の波長に、たまたま私がコミットした、共振したというだけの話なのですけれど。
  • 結婚しようよ たくろうに続け

    ちぢれ気味の長い髪を蓄えています。袖の短いピンクのベースボールシャツ?に白いスラリとしたズボン。若々しいいでたちです。間奏に入るときに「OK松任谷だ!」と叫びます。歌のあるところでは和音でサウンドを支えたアコーディオンが間奏ではソロのメロディ、演奏者は松任谷正隆のようです。彼も吉田拓郎ほどでないにせよ、長めで縮れた髪型に見えます。当時ミュージシャンたちに好まれた髪型なのでしょうか。 客席には揃いの帽子をかぶったり歌詞に合った口の動きを見せたり歓声を高らかに上げたりする聴衆の姿や声。人気ぶりがうかがえます。 曲について 作詞・作曲:吉田拓郎、編曲:加藤和彦。1971年のよしだたくろうのアルバム『人間なんて』に収録されています。翌1972年にシングルカット。 原曲リスニング・メモ 左右からアコギが聴こえます。右のアコギはストロークとスライドプレイを混ぜている? よしだたくろうの声はダブリングし

    結婚しようよ たくろうに続け
    bandshijin
    bandshijin 2021/03/15
    歌い出しは、時代を超えて今の私にさえ刺さる不朽のフレーズなのだと結んでおきます。そして、“結婚しようよ”に続くハミングこそがすべてを言い含めている……
  • なごり雪 “きれいになった”の違い イルカ、かぐや姫

    1970年代前後くらいの音楽をよく聴くようになった。きりがないし取捨選択もできないから具体的な名前をあげるのはここでは避けるけれど、あのグループもあの歌手も70年代前後に活躍した人ばかり。そんな思いが最近の私の頭によぎる。70年代のみならず、その後にわたって活躍し続けた人が多い。 「サブスクだなんだ」で、音楽の年代も地域もぜんぶ関係なくなってしまった。古いものも新しいものも、国内のものも国外のものも関係ない。手元の端末からアクセスできる。どんな曲も、その人と出会ったときが、その人にとっての新曲。その人が今熱い!と思えば、そのときのムーヴメントなのだ(個人では「ムーヴメント」は違うかもしれないが)。私でいえば今70年代前後くらいのフォークやグループサウンズ。シンガーソングライターやバンドがキている。 サブスクの「便利さ」「速さ」「広範さ」を意識するいっぽう、アナログレコードが楽しい。ちょうど

    なごり雪 “きれいになった”の違い イルカ、かぐや姫
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/17
    『なごり雪』サビの折り返し“きれいになった”が原曲のかぐや姫と違うイルカのカバーが美しい。シングル版のドラマーにポンタさん。1970年代前後のフォーク周辺、バンド、シンガー…魅力的で息の長いものが多い。
  • あの素晴しい愛をもう一度 爽やかな回顧

    歌詞 愛のこと、美しさのこと 『あの素晴しい愛をもう一度』。この曲のテーマ、恋愛のことを思う。 “命かけてと誓った日から 素敵な思い出 残してきたのに”(『あの素晴しい愛をもう一度』より、作詞:北山修、作曲:加藤和彦) “命かけてと”という表現が気になる。“誓う”のだから、これは命をかける側の意思だろう。命をかけて何をするのかが省略されている。それがこの曲で一番重要なテーマではないか。命をかけて…何? 「あなたを愛します」だろうか。「愛」とは人の間の関係にみる模様のようなもの。それを積極的意思によって生じさせようという動詞でもある。自然に降りてくる神秘であり、意思と理性の仕業でもある。「愛」は幅広い。そうした重み、奥行きが“命かけてと誓った日から”という一文の背景に宿る。 “あの時 同じ花を見て美しいと言った二人の心と心が今はもう通わない”(『あの素晴しい愛をもう一度』より、作詞:北山修、

    あの素晴しい愛をもう一度 爽やかな回顧
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/13
    ダブりで声やギターに広がり。愛の広がり、奥深さを演出するよう。回顧ってもっと甘い苦い酸っぱい辛い混ざってごみごみドロドロしてしまうこともあるのじゃないか。だからこの曲の爽やかさに惹かれるのか。
  • 今日の日はさようなら 調和を誘う旋律

    左右にダブったアコースティック・ギターとみずみずしい歌声。左から聴こえるのがスチール弦で右から聴こえるのがナイロン弦か。森山良子は当時19歳くらいのはずである。なんという落ち着き。 旋律は滑らかで歌いやすく美しい。1番歌詞「ともだちで」(2番:じゆうに、3番:たいせつに)の部分だけ半音進行していて、平静・平易な雰囲気の曲調に独創を薫らせる。 私は中・高校生くらいのとき、年に1~2度、キャンプに参加することがあった。小学生から大人までいろんな年齢の人が班になって過ごすものに参加したり、親子連れのためのキャンプにスタッフとして参加したりした。 最後の夜に定番なのがキャンプファイヤーで、火を囲んで歌った。日中の何気ないすきま時間に歌いもした。ギターを弾いて歌えるメンバーはその役どころになる。達者な人がいて、いろんな歌をキャンプの機会に知った。『大きなうた』『あの青い空のように』、それから『今日の

    今日の日はさようなら 調和を誘う旋律
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    bandshijin 2021/02/09
    『今日の日はさようなら』。3拍子の民謡風…にしては旋律が西洋的で調和を誘う。金子詔一の素養や、複数でしっとり歌うことを意識した?作曲のいきさつを思う。彼については多くがわからない。
  • 高田渡『年輪・歯車』 ふたつの詩(有馬敲、山之口貘)

    詩の発表、収録アルバム『ごあいさつ』について 『年輪・歯車』は高田渡のアルバム『ごあいさつ』に収録されている。ジャケットや歌詞カードに『年齢・歯車』と明示されているけれど、何かの間違いだと思う。誤植が広まったのか。国会図書館 リサーチ・ナビで『有馬敲全詩集 上』の『くりかえし』の「Ⅱ 180」のところに『年輪』とある。 つまり、『年輪』は『くりかえし』という作品群に編まれた作品だと思われる。Wikipediaをみるに、1971年の発表作だ。 高田渡が『年輪』を曲をつけるための詩として取り上げたのは、私の思ったよりずっとスピーディだったのかもしれない。詩の発表から間もなく曲をつけたことになる。作品の初出が『くりかえし』で間違いなければ、の話ではあるが。 『歯車』作詩者の山之口貘は1963年に亡くなっている。こちらの方が古い詩なのだろう。『筑紫女学園大学・筑紫女学園大学短期大学部紀要第7号 稿

    高田渡『年輪・歯車』 ふたつの詩(有馬敲、山之口貘)
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    bandshijin 2021/01/18
    有馬敲、山之口貘ふたりの詩をくっつけた高田渡『年輪・歯車』。アルバム『ごあいさつ』がどんどん好きに。キセルのカバーも良い。
  • 高田渡『値上げ』 ある政治家の変化

    『値上げ』『生活の柄』『銭がなけりゃ』。 高田渡の曲を短期間につづけて味わっているこのところの私。 スリーコード 私はコード進行が大好きだ。 好きというのもヘンかもしれない。 コード進行に寄せる関心が強い。 先に上げた、高田渡の3曲。 これらはすべて、たった3つのコードでできている。 いわゆるスリーコードというもの。 和音分析好きっぽく表すとⅠ、Ⅳ、Ⅴである。 それぞれにトニック、サブドミナント、ドミナントという機能がある。 トニック(Ⅰ)は安定、ドミナント(Ⅴ)は不安定。サブドミナント(Ⅳ)はやや不安定。 安定(Ⅰ)を出発して、安定(Ⅰ)に帰りたくなる。 安定と安定(ⅠとⅠ)の間には、不安定(Ⅴ)や「やや不安定(Ⅳ)」が入る。 それで音楽がつくれるのですよ(誰)。 コード分析好きをしていると、コードがいかに幅広く複雑かということに目が(耳が)行きがち。でも、このスリー・コードをいかにつか

    高田渡『値上げ』 ある政治家の変化
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/07
    高田渡『値上げ』は葛藤の歌なのだ。「値上げ」しても「値下げ」しても、誰かが誰かの何かを肩代わりするだけなのだろう。それは、まわりまわって未来の自分かもしれない。
  • 高田渡『銭がなけりゃ』 眺める東京

    27:41〜『銭がなけりゃ』 イントロの「ぱんころみゃんみゃん」と軽やかで妙味ある演奏は岩井宏によるバンジョー。石田順二のフィドルが上に上にと音程をずり上げ、重音を聴かせる。はっぴいえんどの4人がベーシックに参加。コーラスには遠藤賢司も。複数で歌っていて1オクターブ上にも聴こえる。加川良、バンジョーの岩井氏、はっぴいの4人もコーラスに参加。「生ギター」は中川イサト。(出典:高田渡『ごあいさつ』CDジャケット背面) 歌の質感はフォーク(私の抱くフォークのイメージ自体、高田氏が与えた影響によるものかも)なのだけれど、マージー・ビートといっていいのかモータウンとでもいうのか、外国由来の「はっぴい勢」のファンキーなリズム&ブルースというのか新しいロックというのかそのスタイルの融合を感じる。これが美味しくて仕方がなくて、私の語彙が足らなくてもどかしいのだけれどとにかくヨダレが出てしかたない音楽だ。協

    高田渡『銭がなけりゃ』 眺める東京
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    bandshijin 2021/01/05
    東京にみんなが押し寄せたのが高度経済成長期(それに向かっていく頃)像。個人や社会の真実を切り取って描く音楽を「フォーク」の性格だと後の人が認めるきっかけをつくった一人が、これ高田渡かもしれない。
  • 高田渡『生活の柄』 野のなかの屋

    高田渡を私が知ったのは、音楽を知るツールとしてYouTubeを使いはじめてからだった。いまの自分の人生を二分したら後半に分類できる。 小学生〜中学生くらいの頃の私は、平凡に同級生の多くが知るようなJ-POPに触れて育った。 高校生になって軽音楽部でバンドをやるようになって、海外のバンドやインディーズロックも聴いたがフォークに深い理解を築くには至らなかった。ボブ・ディランのフォークへの位置付けが許されるのであれば、知っていてせいぜい『Like a Rolling Stone』。当時気に入って聴いていた黄色いコンピ(※)に入っていた。 浪人を経て音楽大学に入ると、音楽を聴くよりも毎週の実技レッスンに備えてピアノや声楽を練習し日々の授業を消化するので時間は過ぎた。この時期より前、すでに私は自分で作曲して多重録音するようになっていた。音楽を聴くよりも「やる専門」になってしまっていた。それでは「片輪

    高田渡『生活の柄』 野のなかの屋
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/02
    野宿は、現在の私にとっては非日常。でも、それが日常である人もいる。私やあなたの日常と非日常は、いつ反転しないとも限らない。そこに普遍性がある気がしている。高田渡『生活の柄』について考える。
  • 【音楽日記】チューリップ『サボテンの花』 花の咲く場所

    アロエの写真をZineにしたいOさん アロエが大好きだというOさんに出会った。 Oさんはアロエの何が好きって、生え放題になってねじくれまわった生命感が好きなのだ。私の目の前でOさんは自分の体や腕をつかって、路地裏の民家の壁際やプランターをはみ出して生え放題になったアロエの魅力的な姿を精一杯表現してくれた。平日のカフェでスパゲティをべながら私たちはOさんの話を聞いた。たまたま居合わせたというか、流れで一緒になったメンバーで私たちは事していた。 Oさんはそういうアロエの姿を見留めては写真を撮っている。それをZineにしたいのだという。アロエの写真をアップロードしているインスタグラムを私たちに見せてくれもした。画面に並んだアロエの写真を私は美しいと思った。Zineが出来たら私も購入したい。 多肉植物として「肉」の部分の印象が支配的なアロエだけど、花を咲かせるという。あのアロエの肉感なら想像は

    【音楽日記】チューリップ『サボテンの花』 花の咲く場所
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/23
    チューリップ『サボテンの花』。財津和夫ソロ版も。ドラマ『ひとつ屋根の下』主題歌でヒットを繰り返す。美しく滑らかなメロディ。広がりあるギターサウンドのイントロ。間奏の低音域ピアノソロ。喪失と希望の歌詞。
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