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童謡に関するbandshijinのブックマーク (19)

  • 童謡『赤とんぼ』 子守奉公の姐やと三木露風 〜『竹田の子守唄』をサイドストーリーに味わう〜

    最近ソウル・フラワー・ユニオンのレパートリーをよく聴いていた。アイリッシュ音楽の重要人物・ドーナル・ラニーと彼のバンドとの共同名義のアルバム『MARGINAL MOON』には『満月の夕』『潮の路』といった私の好きな作品が入っている。また、『アリラン』『竹田の子守唄』と、民謡に心を委ねる態度も感じる。 『竹田の子守唄』は赤い鳥のレパートリーとしても私は認知している。『翼をください』をB面にした、彼らのシングル曲でもある(『翼をください』のほうが合唱曲として学校教育の中で親しんだので、B面というのが意外だった)(あまりAやらBやらに差異もないか)(両A面なんてのもある)。 『竹田の子守唄』は子守奉公の少女が主体になった唄である。労働歌でありブルースのようなものでもあると私は認識している。実際に京都府伏見の竹田に伝わる唄だったものを、尾上和彦が採譜しそれがフォーク・ミュージシャンたちのあいだで広

    童謡『赤とんぼ』 子守奉公の姐やと三木露風 〜『竹田の子守唄』をサイドストーリーに味わう〜
    bandshijin
    bandshijin 2021/02/14
    子守奉公もよく知らずに『赤とんぼ』を聴いたり歌ったりしていた。『竹田の子守唄』を鑑賞した流れでそれが見えてきた。『竹田の子守唄』は子守奉公目線。『赤とんぼ』はその子守を受けた側の目線。
  • 風の子守歌 別役実・池辺晋一郎 しがない詩

    『風の子守歌』は私が池袋の音楽大学の学生だった頃に知った。 知識も何もなくて、師事している先生の提案にあやかった選曲のもとに学ぶことが多かった。今でも知識はないが、自分でもっと積極的にレパートリーの蒐集や学習に励めば良かった。当時はとにかく実技を磨くことばかりに意識があった(その意識・意義がいかに狭かったか)。音楽の世界の広がりやつながりの魅力をなんにも知らなかったと思う。今でも知らないが。当時はその余裕もなかった。今でもないが…。 風の子守唄 作詞者、作曲者 『風の子守歌』は混声合唱組曲「六つの子守歌」(1978年)に含まれている。池辺晋一郎作曲、別役実作詞。 池辺晋一郎氏は私の通った音楽大学の先生。水戸のご出身とのこと。詩がお好きとのことで、詩から想を得た歌をたくさん作っていて合唱曲も多い。しがない作曲家だからないものねだりで詩が好きとおっしゃっている。物が言うとちゃんと冗談になる。

    風の子守歌 別役実・池辺晋一郎 しがない詩
    bandshijin
    bandshijin 2021/01/16
    跳躍をほどよく含むとあか抜けておしゃれな印象になる。第三者目先で語る歌詞。しがなくても詩がある。妙味あって爽やかな佳作。さらりと風のように歌いたい。池辺晋一郎・別役実『風の子守歌』。
  • 『友だちはいいもんだ』音楽のバトン 劇団四季のミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』ほか

    『友だちはいいもんだ』サブスクで出会い直し 音楽のサブスクリプションサービスに、関連があったり好みが近いと思われる曲を延々と再生し続ける機能があって、それをよく使う。 童謡が好きで検索して聴くこともあるせいか、自動でプレイされた曲が『友だちはいいもんだ』。 小学生のときに授業でつかっていた歌教育芸術社『歌はともだち』)にも載っていて、曲の記憶がよみがえる。 岩谷作品・三木作品 作詞者が岩谷時子、作曲者が三木たかし。 三木たかし作曲で私が真っ先に思い出すのが『アンパンマンのマーチ』。作詞は『アンパンマン』原作者のやなせたかし。ダブルたかし作と覚えている。大好きな曲。 『友だちはいいもんだ』作詞者、岩谷時子のほかの作品に注目。いずみたく、筒美京平など私の気になる作曲家との共作があって、私が深掘りしたくなる世界が広がっている。三木たかしとの共作も他にもあるもよう。 『友だちはいいもんだ』『ユ

    『友だちはいいもんだ』音楽のバトン 劇団四季のミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』ほか
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/29
    劇団四季のミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』劇中歌、『友だちはいいもんだ』と出会い直したことで、その分野(ミュージカル)にも急に関心が湧いてきた。
  • 世界中のこどもたちが 空と海をつなぐ歌

    Ⅰ→ⅢMの用例 「Ⅰ→ⅢMの用例」がどういうことかはこちらをご覧いただきたい(それでも説明が至らないかもしれないが)。 Ⅰはすなわち主和音。で、Ⅲはⅲ上につくった和音のことなのだけれど、その和音はふつうマイナーの和音になる。ハ長調でいえばⅲはミなので、ミのうえにつくる和音はミソシ。ミとソのあいだが短3度。ソとシのあいだは長3度。すなわちこれ、短3和音なのである。 そこで、短じゃなく長、すなわち最初のミとソの間隔が広くなるようにソに♯をつけてしまえばⅢMのできあがり。 でもⅢM(Ⅲ7)はソを上方変位させてできたというよりは、他の調から借りてきた属和音なのだ。他の調は何かと言えば、ハ長調にとってのⅥ度調、イ短調である。ドミソを主和音にしたときの属和音がソシレであるように、ラドミ(ドが♯でもいい)にとっての属和音はミソ♯シなのだ。このミソ♯シこそが、ハ長調におけるⅢMなのである。 和音の話になる

    世界中のこどもたちが 空と海をつなぐ歌
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/26
    トリプレットのマーチ調が元気な印象。「せかいじゅうー」が順次進行なのに対して「そらも」「ラララ」は同音連打。この「ラララ」は重要。「そら」と「うみ」をつなぐ「歌」である。『世界中のこどもたちが』
  • 未知という名の船に乗り ずっと冒険者

    小林亜星作品をうろうろ 先日『ピンポンパン体操』(作詞:阿久悠、作曲:小林亜星、1971年)を知って受けた衝撃が大きかった。『ピンポンパン体操』はザ・ドリフターズを聴き漁っていて知った。ザ・ドリフターズを聴き漁ったのは『いい湯だな』の作曲者がいずみたく・作詞者が永六輔だったから。このコンビに目が行ったのは、坂九が歌って広め、私が十代だった頃にKinKi Kids・堂剛がカバーした私の好きな曲『見上げてごらん夜の星を』の作曲・作詞が同コンビによるものだったから……という具合に、音楽数珠つなぎの探訪はつづく。 『未知という名の船に乗り』との再会 そんなつながりで『ピンポンパン体操』に至ったのだけれど、この作者2人(阿久悠・小林亜星)による作に『未知という名の船に乗り』があるとわかった。どんな曲だったかと思って検索して聴いてみたらすぐにピンと来た。 演奏:八戸市立図南小学校 「この曲、懐かし

    未知という名の船に乗り ずっと冒険者
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/06
    比喩のリズム感、比喩のリフレインが好印象。不思議や疑問や悩みも、冒険の道についてまわるものであり好奇心の原動力であることを歌っているように感じる。この曲とまた会えて良かった。今も私は中年冒険者。
  • あわてんぼうのサンタクロース 音楽をことばのように 小林亜星

    小林亜星が気になる。 最近出会った『ピンポンパン体操』は私に衝撃をもたらした(そのことを書いた記事)。その作曲者は小林亜星。 このときの衝撃に似たものに覚えがある。『にんげんっていいな』だ。 『にんげんっていいな』は昔から知っている歌だったけれど、それ以来あまり意識することなく来た。それが最近SWITCH誌の特集「うたのことば」に岸田繁の紹介で掲載されて、私の意中に来た。そこでいったん「へぇ」という感慨で終わってしまったのだけれど、さらに最近手に取った歌『歌はともだち』(教育芸術社)で改めて出会い直したのだ。 譜面(Cメロ譜)での出会いはリスニングのみとはまた一段とちがったものがある。ページを見ながら音源を聴く。歌詞を見る。それは衝撃の体験だった。この曲についてはこちらに書いた。 『にんげんっていいな』の作曲者は小林亜星。 そして先に述べた『ピンポンパン体操』作曲者も小林亜星。 このふた

    あわてんぼうのサンタクロース 音楽をことばのように 小林亜星
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/04
    小林亜星の「歌詞のおかしみに着目させる音楽の力」はすごい。音楽を、ことばのように機能させているのではないか。魔術師のよう。コマーシャル、放送、歌謡、童謡等において超一級のはたらきをしてきた職人。
  • なっとく童謡・唱歌 新しいテレビ童謡;あわてんぼうのサンタクロース,いっぽんでもニンジン,パンの唄,北風小僧の寒太郎,さんぽ,幸せなら手をたたこう,だれかが口笛ふいた, ひげなしゴゲジャバル

    bandshijin
    bandshijin 2020/12/04
    おもちゃのチャチャチャ秘話
  • ピンポンパン体操 キワどい童謡?

    ピンポンパンへの道 至ったいきさつ 坂九が歌った名曲『見上げてごらん夜の星を』。作詞:永六輔、作曲:いずみたく。 私も大好きなこの歌の作者2人による仕事がほかにもたくさんあって、ザ・ドリフターズ(原曲はデューク・エイセス)が歌った『いい湯だな』も作詞:永六輔、作曲:いずみたく。 『いい湯だな』はもちろん知っていたので、「ああ、あの曲もこの2人(永六輔・いずみたく)による作だったのか!」と知って感慨深かった。 そんないきさつで私の目がザ・ドリフターズにとまる。そのレパートリーの中で気になったのが、『ドリフのピンポンパン』。タイトルがこのようになっているが、『ピンポンパン体操』のことだ。 ピンポンパン体操 最初にこの曲をリリースしたのは杉並児童合唱団・金森勢。1971年にシングルで発表されている。 フジテレビが1966年-1982年放送した番組『ママとあそぼう!ピンポンパン』。『ピンポンパン

    ピンポンパン体操 キワどい童謡?
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/03
    加藤茶らの通った声、そのキャラは宝。“トイレはちかいぞ がんばろう”など、シモのキワどい笑いに彼らほど相応しい者はいない。阿久悠、小林亜星に私の関心が高まった。同番組から世に出た曲も、まだまだある。
  • おもいでのアルバム 毎日がはじまり

    はじめに『思い出のアルバム』と『歌はともだち』 私は『歌はともだち』(教育芸術社)を2冊持っている。一冊は自分が小学生だったときに5歳上の兄から譲り受けて引き続き使用したもの。もうひとつは、最近取り寄せたものだ。前者は古い。私が1986年生まれで、小学生になったのが1993年。それよりも前に発行された版。後者は2015年の5訂版だ。 『おもいでのアルバム(思い出のアルバム)』は私が持つ『歌はともだち』新旧の版、両者に掲載されている。改訂版を発行する際には収録曲など内容を見直すと思うが、その錬磨に耐えて残っている。近年の児童の目や耳にも触れているはずだ。もちろん、かつての児童の私あるいはあなたも? 作詞者・作曲者 作詞者は増子とし、作曲者は多鉄麿。両人とも保育園・幼稚園の園長。『おもいでのアルバム』はフレーベル館『幼児のためのリズミカルプレー』で1961年に発表されている。 歌詞 7番まで

    おもいでのアルバム 毎日がはじまり
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/01
    フルコーラスの長さは思い出の蓄積の表現。ぐっとくる。『おもいでのアルバム』は私の持つ新旧の歌本に掲載されている。長く歌われているんだろうな。紙もの(本)とネットでは流動の粘りっ気が違うなと実感。
  • およげ!たいやきくん 心底、海底、鉄板の底

    マイナーなマイブーム 短調にハマっています。今日のヒットチャートをざっと見渡すと、その多くが長調で間違いないと思います。短調は現代(執筆時:2020年)ではマイナー。少数派なのです。 短調で始まって、サビで長調になるという曲もあります。私の記憶の引き出しですとMr.Childrenの『花 -Memento-Mori-』が思いつきます。逆に長調で始まって、サビで短調になる事例が思いつきません。知っていらっしゃったらぜひ教えてください。 キング・オブ・短調ソングといったら、ひとつはこれではないでしょうか。キング・オブ・短調どころか、あらゆるシングルの中で最も売れた曲。マイナー(短調)曲が、メジャー(長調)曲を含めた格付けにおいてもトップだなんて、武者震いする気持ち(?)です。 子門真人が堂々の美声。朗々として艶やか、伸びやか。完璧です。この歌声あってのヒット曲。もちろん、曲と詞も。作曲は佐瀬寿

    およげ!たいやきくん 心底、海底、鉄板の底
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/23
    子門真人の歌唱が見事。ナンセンスで非現実的な物語の世界はつっこみ所満載。これがこの曲の至高(思考)の楽しみだと心底思いました。いや、海底(うみぞこ)かしら。鉄板の底? 楽しい曲です。今日も、いまも。
  • ちいさい秋みつけた うつろいの音景

    のなかにちいさい秋をみつけてしまった 歌「歌はともだち」(教育芸術社)をめくっていたら、季節のたよりをみつけてしまった。 サトウハチロー作詞、中田喜直作曲の『ちいさい秋みつけた』。 譜面からえも言われぬ美しさが漂う。季節も今に合っている。…もう冬になってしまけれど、場所によってはきれいな紅葉が見られるだろう。桜は寒い地域が遅く咲く。紅葉は、寒い地域が早い。 歌詞 “誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた” (『ちいさい秋みつけた』より、作詞:サトウハチロー) 誰かさんとは。私自身か。この歌を聴いているあなたか。あるいは自然そのものを擬人化しているのかもしれない。 “ちいさい秋”は私やあなたの目の前にきっとある。何気ない、些細な季節の変化を感じさせる何か。たとえば、温暖な季節にずっと着てきた半袖に不適切を覚えた朝。その瞬間が“ちいさい

    ちいさい秋みつけた うつろいの音景
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/20
    寒いな。もう半袖も終わりか。自転車に乗る時、手袋がほしい。わたしが見出す『ちいさい秋みつけた』の瞬間は矮小なものだけど、確かにそれがある。自然のうつろいを思わせる、秩序と豊かさを感じる美しいメロディ。
  • 夢の世界を 若き教科書編集部員の思い

    作曲者:橋祥路 作曲者の橋祥路は秋田出身、教育芸術社の作曲家。『時の旅人』『カリブ夢の旅』(作曲)、『Tomorrow』『BELIEVE』『あの素晴らしい愛をもう一度』(編曲)など、私の知る多くの合唱曲や、もともと合唱以外の曲の合唱編曲に携わった人。教育芸術社の教科書で『翼をください』を取り上げ、合唱曲として広めた立役者でもある。 作詞:芙龍明子 作詞者の芙龍明子については、検索では多くがわからなかった。童謡検索サイトHoickで著作がいくつかヒットする。https://hoick.jp/mdb/author/%E8%8A%99%E9%BE%8D%E6%98%8E%E5%AD%90 こちらも橋祥路との共作。 作曲のいきさつ 作曲年代は1977年頃と推測する(参考:http://www.asahi.com/edu/student/kyoukashow/TKY200710100195.h

    夢の世界を 若き教科書編集部員の思い
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/16
    『夢の世界を』作曲者の橋本祥路は教育芸術社の若手編集部員だったという。著作者と読者をつなぐ存在である編集員が、ときに一次的な発信元になることもあるのだと思い知るエピソード。
  • 『大きな古時計』は11時5分を指している 〜ヘンリー・クレイ・ワークの作曲動機についてのエピソードと平井堅の好カバー〜

    『大きな古時計』は気付いたら知っていた歌。私が小学生のときに使っていた、ハンディサイズの歌『歌はともだち』(教育芸術社)にも載っていた。 後年になって、平井堅がこの曲を発表した。編曲が亀田誠治だとこれを書きながら知った。「後年」とは2002年だというのも今あらためて認識する。当時私は16歳、高校一年生だった。だから、さすがにはじめて『大きな古時計』を平井堅で知った輩ではない。私が物心ついたとき、すでに童謡、愛唱歌として広く浸透していた。 ヘンリー・クレイ・ワークによる原曲『My Grandfather’s Clock』のエピソード 『大きな古時計』の原曲『My Grandfather’s Clock』の作詞・作曲者はヘンリー・クレイ・ワーク。1876年に作曲された。彼が訪れたイギリスのジョージ・ホテルで、そこの主人から聞いた話が作曲の動機になったという。 当時のジョージ・ホテルはジェンキ

    『大きな古時計』は11時5分を指している 〜ヘンリー・クレイ・ワークの作曲動機についてのエピソードと平井堅の好カバー〜
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/11
    大きな古時計の原曲はヘンリー・クレイ・ワークのMy Grand Father's Clock。1962年、NHKみんなのうたで広まる。1973年版も。そして2002年は平井堅バージョン。144年後の今日も歌われる名曲。
  • にんげんっていいな 童体の躍動

    『歌はともだち』(教育芸術社)という歌をぱらぱら捲っていると、目にとまったページがありました。 『にんげんっていいな』(作曲:小林亜星、作詞:山口あかり)でした。おたまじゃくし(音符)に力がある。なぜかわかりません。そう感じたのです。 「読みやすさ」なのか。同音連打の冒頭。Gメージャー調で、音程はシ。曲中で一番高い歌メロの音程はサビまで温存しておくというのは作曲のテクニックだと思っていましたが、ドあたまから歌メロ中で最高に近い音程を使用し、Bパートに突入する直前の”夕やけこやけでまたあした”の“またあした”のところでさっさと最高音程を登場させてしまいます(先程のシより半音高い「ド」)。 Bパートの入り“いいな いいな”の歌い出しの音程はソ。冒頭の歌い出しよりも長3度下の音程で入ります。はじめの“いいな”はソ・ファ#・ミと下行の順次進行。続く“いいな”はファ#・レ・シと下行の跳躍で、分散で

    にんげんっていいな 童体の躍動
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/10
    『にんげんっていいな』。でんぐり返ししてしまう、童心ならぬ童体。意表をつくようでいて、すごくわかるような。まんが日本むかしばなしエンディング。
  • 『北風小僧の寒太郎』擬音語、“ござんす”、音楽が導くエモ

    『北風小僧の寒太郎』は私の心にずっとありました。 2020年7月中旬から私は毎日1曲、他人の作った歌を自分で演奏・歌唱して学ぶという活動をしています。始めたばかりのときから『北風小僧の寒太郎』を思うことがあったのですが、その頃は夏でしたから季節が合いませんでした。 作品に描かれた季節と現実の季節のズレはさほど気にするほどのこともないのかもしれませんが、なんとなく「待つ」気持ちになりました。 当初は季節がめぐるまで、その活動を続ける見通しもありませんでしたが、暑かった夏はいつのまにか枯葉の季節に変わり…「寒太郎」の季節がやってきたのです。 オープニングの轟く口笛。伴奏もなく寒々しい感じが出ています。ハーモニカがそれを追います。ふたつのキャラクターはなんの象徴でしょうか。北風と寒太郎、ふたつはイコール? それとも微妙に違う存在なのか? バンジョーの音が外国のフォークやカントリーの音楽を思わせま

    『北風小僧の寒太郎』擬音語、“ござんす”、音楽が導くエモ
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/09
    “ヒュルル”…のところでいちばん高い音程、ファの音。Fメージャー調ですので、主音。サビ…曲の盛り上がりの部分で、北風や寒太郎を思わせる擬音語の歌詞、そして主役の音「ファ」が出てくる。巧いなと思います。
  • ともだちになるために 新沢としひこ・中川ひろたか 〜きみときみと……、しあわせ〜

    順次と跳躍と分散と同音連打 歌い出しの“ともだちになるために”。「とーもだ」は順次。「ちーにな」は跳躍で、きれいに「ソミド」。ドミソの和音を高いほうから分散して降りた形。巧みなメロディ。クレヨンハウスの月刊誌『音楽広場』(1987〜1996年、現・月刊クーヨンの前身。参考サイト:クレヨンハウス)で名曲を連発した、作詞の新沢としひこ・作曲の中川ひろたかのおふたり。

    ともだちになるために 新沢としひこ・中川ひろたか 〜きみときみと……、しあわせ〜
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/05
    「きみときみと…」のところで、その場にいる者どうし指しあう。リフレインに尺を割きつつも、同音連打にはリズムや音程の変化を与えて冗長感を遠ざける。みんなで歌える名曲は新沢としひこ・中川ひろたかコンビ作。
  • にじ 今日と明日を結ぶ橋

    にじ 園や生徒の愛歌 この曲は幼稚園や保育園の卒業の季節に重宝されているのじゃないかと思う。思うというのは、実際に私がそうした機会に立ち会ったことがないからだ。 1990年に作曲された『にじ』。私は1986年生まれだから、私が幼稚園児だった頃。私の在園中には曲が生まれていた。でも、最近まで知らずに来た。 私はブログを書いたり音楽をつくったり演奏したりする。それをTwitterほかで発信してもいる。Twitterでつながることが出来た人には保育の現場に通じた人もいて、そうしたTwitter投稿を見てその存在を知った曲、『にじ』。 私が園児だったころは、この曲は発表したてだったろう。私の卒園は1992年くらい。その年の7月にようやく、この『にじ』を収録したクレヨンハウスの月刊誌「音楽広場」プロデュースのCD『あしたがすき』(トラや帽子店・新沢としひこ)が出たところだ。 大人になってこうしてこの

    にじ 今日と明日を結ぶ橋
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/04
    卒園のシーズンに重宝されるであろう『にじ』。クレヨンハウスの月刊誌『音楽広場』でいくつもの名曲を発表した新沢としひこ(詞)・中川ひろたか(曲)作。私も誰かの大切なときに歌いたいと思った。
  • 童謡『浜千鳥』 転生の浜辺

    地域や郷土を思わせるアイコンとして、童謡や唱歌、日の歌が使われることがある。『浜千鳥』もそんな曲のひとつで、最近、ある映像のBGMとして耳にすることがあったので私の意識の表に出てきた。 童謡として広く知られる『浜千鳥』。私は、音大受験を視野に声楽を学んでいた頃に出会った。童謡というよりは日歌曲として扱い、レッスンで学ぶ題材にした。その頃の私には、この曲のテンポや歌の性格が、ユッタリ・モッタリし過ぎて感じられた。 歌詞に描かれた情景。拍子やテンポなど、音楽的な要素にみる曲のキャラクター。そうした点で似ている日の歌に、『浜辺の歌』がある。タイトルに含まれた「浜」の字も共通している。 あるとき、私はこのふたつを間違って結びつけた。『浜辺の歌』のメロディを思い浮かべながら、それを『浜千鳥』という名前で間違って表現したことがあった。表現してしまってから、あれの正しい名前は『浜辺の歌』であって、

    童謡『浜千鳥』 転生の浜辺
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/17
    童謡『浜千鳥』と出会い直す。若かった日の私の知る『浜千鳥』と同一にして、別ものに感じた。同一の作が、さまざまに姿を変えて私の前に現れる。歌に描かれた浜辺の鳥も、誰かのうまれかわりかもしれない。
  • 四つ足 山羊さんゆうびん(ザ・フォーク・クルセダーズ) 

    四つ足 夏休みだから、田舎に行くことになった。 僕には父の田舎と母の田舎がある。両方の田舎にいっぺんに行くことはできないから、片方ずつ行くことにした。 僕の家はだんだん家族が増えて行った。いま、うちは6人家族だ。もう、5人乗りの1台の乗用車に全員乗り切れなくなってしまった。いちばん下の弟はまだ母乳を飲んでいる。 車に乗り切れないしお金もかかるから、もう家族みんなで今年、田舎に行くのはやめたらしい。らしいというのは、僕が言い出したんじゃないからだ。 僕はひとりで電車に乗って田舎に行くことにした。 パンツや下を持った。歯ブラシも持った。お金も持った。あと何がいるかわからないから、とりあえず水着を持った。 家を出ると、山羊がいた。山羊の瞳は、なんだかおかしい。どうしてあんなふうなのか。蛙の瞳もあんなふうだった気がする。どうして瞳孔が細い非対称な瞳なんだろう。おかしいよ。でも山羊は僕の瞳を見てお

    四つ足 山羊さんゆうびん(ザ・フォーク・クルセダーズ) 
    bandshijin
    bandshijin 2020/09/11
    山羊は何考えているかわからない。向こうもこっちの考えていることなんて知らないだろう。山羊で思い出すのがザ・フォーク・クルセダーズ『山羊さんゆうびん』。有名な童謡。作詞:まど・みちお、作曲:團伊玖磨。
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