長澤知之をはじめて見たのは、数年前に恵比寿のリキッドルームでALのライブを観たときだった(私が折坂悠太を初めて見たのもそのとき)。それよりも前に、友人から長澤知之の名を聴いたり、音源をシェアしてもらったりしたこともあって、その存在は知っていた。 それからしばらくして、私は音楽のサブスクリプションサービスを利用するようになった。そこで流れてきた(トップが画面に自動で表示されるリコメンドのようなもの)が、長澤知之『ソウルセラー』だった(いや、自発的にスポット検索したんだったか。忘れたがどっちでもいい)。 これにすっかりやられてしまって、夜明け前の暗い部屋で安物の肘掛け椅子にかけたまんま、私はひとり涙を流した。 昨日のこのブログの記事で紹介した財津和夫も福岡の「昭和」に立った人だったけど、この長澤知之もまた同じフロアを踏んだ人だと知った。福岡が育むものって何かあるんだろうか。いや、出身地で差別す
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