季節の変わり目でもあり、進学・就職・異動など環境の変化も多い春は、体調を崩しやすい季節です。体の不調もそうですが、心の不調も起きやすい時期でもあります。 今回は、筆者の“うつ”体験をご紹介しようと思います。 体にまったく力が入らない あれは、アスリートとして真摯にマラソンに取り組んでいた、20代の半ばの出来事でした。夏の暑さも和らいださわやかな初秋の朝、本当に気持ちのいい日だったと記憶しています。 朝6時半ごろに目が覚め、いつものようにベッドから起き上がろうとしたのですが、体に力がまったく入りません。 自分の体にいったいなにが起きたのか、にわかには理解できませんでした。どうすることもできず、数時間そのまま横になっていました。解決策を考える意欲も湧かず、まるで、体の芯である背骨がするんと抜け落ちたような感じでした。 それから数日間は食欲も動く気力もなく、ただ天井を見上げ、わずかな食事とトイレ
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