信和自動車工業(大阪市北区)は、竹を利用したトラック床材「グリーンボード竹床」を販売している。 同製品を展開するきっかけとなったのが、インドネシアやマレーシアを原産地とするアピトンの枯渇。取締役の足立敦氏は、「日本のトラックに使われている床材はほとんどがアピトン材だったが、成木となるまで70〜80年もかかるため、だんだん採れる場所がなくなってきた」と説明。「一度伐採した場所は禿げ山となり、環境破壊にもつながる」と指摘する。 アピトンの代替として、次に登場したのがアカシア材だ。「成木になるまで20年と短いため、植林して再生することができ環境には優しいが、ササクレなどのトラブルも少なからずあった」という。 そこで白羽の矢が立ったのが、以前からコンテナの床材として使われていた竹。「これをトラック向けにアレンジして使えないかと考えた」。同社では6年前に製造を開始し、専門家を交えて精度や強度などのテ