官公庁がホームページで公開した極秘文書の黒塗り部分が、実は容易に読み取れてしまうことが発覚し、あわてて差し替えたものの、その前の文書がネット経由で拡散してしまうのはよくある話。最近では、財務省が5月23日に公開した「森友学園」の交渉過程を記録した文書がまさにこの状態で、大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。 こうしたミスは、間違ったソフトやツールを使うなど単純な知識不足で起こるパターンもあれば、正しいツールを使っていながらチェックを怠って不完全な処理のまま公開されてしまうパターンもあります。今回の「森友学園」交渉記録文書を例に、典型的なミスの例と、今回実際に起こった例とを見ていきましょう。 今回流出した「森友学園」の交渉記録文書(PDF)。差し替えられる前、数時間にわたって財務省のホームページに掲載されていたバージョンでは、PDF編集ソフトを使うことで黒塗りされた箇所をマウスドラッグで