【モスクワ=常盤伸】ロシアのシリアへの軍事介入を批判する反プーチン派野党勢力が十七日、モスクワ市内で反戦を訴える抗議集会を行った。ロシアでのシリア介入に対する抗議行動は初めて。ただ愛国主義の高まりを反映し、参加者は約三百人にとどまった。 参加者は「この戦争はロシアの恥」「アサド(シリア大統領)は殺人者だ」などと書かれたプラカードを掲げ、「戦争反対」と連呼した。主催者によれば、「シリア」という言葉の連呼は禁止された。 「シリアは第二のアフガニスタンか?」と記された横断幕が張られた演壇で、反政権活動家や人権活動家らが演説。著名な政治評論家のアンドレイ・ピオントコフスキー氏は「(シリア介入は)ウクライナでの戦争が失敗したプーチン(大統領)が権力を維持するための戦争であり、ロシアや世界にとり危険だ。できるだけ早く止めるべきだ」と訴えた。