前回の続きを書きます。 人間の視界を幾何学的に厳密に表現しようとすると 6点透視の世界になります。視界を思いっきり広く取ると縁がゆがんだ世界です。 でも脳はこんな風に捉えてません。 それに眼の動きも連動して、「日常の風景」と「厳密なパース」には差が生まれます。 これは本にも書いた通りですね。 2つの眼を通じて入った情報は、脳の中でもっとアバウトな世界になります。 で、このアバウトな世界が何に近いかと言えば本で説明したとおりです。 例えば「ドラえもん」の世界に違和感を感じないどころか、むしろ親しみを感じるのはこの辺が原因でしょう。 漫画のパースとは次のことが言えると本に書きました。 厳密なものではない。 見ている世界に近いのがいい。 そして漫画のパース技術とは、この脳で映し出されたアバウトで感覚的な世界をいかにパースの理論に落とし込むかを解説しなくてはいけないわけです。 そう書いてますし、賛