ブックマーク / univ-journal.jp (10)

  • 福井大学、ADHDの脳構造の特徴を人工知能により解明することに成功

    福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美教授とジョンミンヨン特命教授らは、ADHD(注意欠如・多動症)児の脳構造の解析に人工知能AI)を導入し、ADHD児には特定の脳部位に特徴があることを高い精度で明らかにした。 検討の結果、脳の148領域のうち眼窩前頭皮質外側など16領域の皮質の厚み、11領域の皮質の面積にADHDの特徴が現れることが判明し、74~79%の精度でADHDの識別が可能であることを見出した。 さらに、これらの脳部位のうち眼窩前頭皮質では、ADHDの要因の1つで、実行機能(作業記憶の苦手さ)に影響しているCOMT遺伝子の多型と脳構造との関連も確認できた。また、国際的なデータベースで検証したところ、米国・中国ADHD児でも73%の精度で農部位の特徴が確認され、国際的にも応用できる可能性が示唆された。 この検査手法は、測定時間が5分以内と短く、検査中に特定の課題遂行が

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    barea 2019/01/06
  • 「ドラゴンボール」重力室の効果を再現、高い重力下で運動能力が向上 中部大学

    「ドラゴンボール」重力室の効果を再現、高い重力下で運動能力が向上 中部大学 大学ジャーナルオンライン編集部 中部大学工学部ロボット理工学科の平田豊教授らは、人の運動学習能力が、重力を地上の重力加速度1Gを上回る過重力にすると高まることを実験で確認した。人気アニメ「ドラゴンボール」では戦闘のための運動能力を高める修行場所として20Gといった過重力を受ける“重力室”が登場する。今回、実際の実験で運動学習能力の一部が高まることを確認した。 さらに、過重力をかける代わりに明るい視覚環境下で訓練すると、より早く学習することも確認した。これまでの結果から、重力や視覚などの定常的な環境刺激の増加が、これらの信号を受取る小脳におけるシナプス可塑性(信号の伝達効率)を促進しているとみている。 今回の成果は、アスリートに限らず一般人が新たな運動能力を身に付けるための効率的練習環境を整える参考になる。過重力を作

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    barea 2018/08/09
  • 尿検査で「がん」を特定する技術を開発 名古屋大学など

    名古屋大学の馬場嘉信教授、安井隆雄助教らの研究グループは、九州大学、国立がん研究センター研究所、大阪大学との共同研究で、尿1mLから、がん(肺、膵臓、肝臓、膀胱、前立腺)を特定する技術を新たに発見した。 今回、ナノスケールの棒(塩化亜鉛ナノワイヤ)を用いて、尿中の細胞外小胞体を捕捉する新しい技術を開発。そのナノワイヤが尿中細胞外小胞体を99%以上捕捉する新しい素材であることを発見した。また、このナノワイヤで捕捉した尿中細胞外小胞体の内部のマイクロRNAを解析すると、1000種類以上のマイクロRNAが尿中1mLに存在していることも世界で初めて発見した。 さらに、がん患者の尿と健常者の尿から回収したマイクロRNAを比較すると、がん患者で特異的に過剰発現または減少して発現しているマイクロRNAを発見した。また、泌尿器系のがん患者(前立腺・膀胱)のみでなく、非泌尿器系のがん患者(肺・膵臓・肝臓)で

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    barea 2017/12/18
  • 睡眠や食欲を制御する脳内物質オレキシンに、恐怖調節機能を発見 筑波大学

    筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構を中心とした研究グループは、睡眠覚醒や欲を制御する脳内物質オレキシンが「恐怖を感じるレベル」を調節していることを発見した。 動物は恐怖を感じた時、無意識にそのときの環境や周囲にあった物、音、匂いなどをその恐怖と関連づけて記憶する。そして、後に同じ状況に陥ったり、同じ感覚を感じたりすると恐怖を覚え、行動や自律神経系に変化があらわれる。この現象は「汎化」とよばれ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などはその典型的な症状である。 恐怖や危険を感じる状況ではオレキシンニューロンが興奮することが知られているため、同グループはオレキシンに着目し、特定の神経細胞を任意のタイミングで操作できる遺伝子改変マウスを用いて研究を行った。その結果、オレキシンは脳幹の青斑核という部分に存在する神経細胞群に働きかけ、恐怖を感じるレベルを制御していることが分かった。 恐怖記憶は、脳の

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    barea 2017/12/01
  • 長寿命核分裂生成物を、飛躍的に短寿命化するシステムを提案

    東京工業大学、東北大学、東京都市大学、日原子力研究開発機構の研究グループは、原子力発電所から発生する放射性廃棄物に含まれる長寿命の核分裂生成物を、短寿命の核種に変換して無害化するシステムを提案した。 提案の高速炉では、これまでの軽水炉で生成し蓄積したプルトニウムを燃料として活用する。将来的には、核軍縮に伴って発生する解体核兵器から排出されたプルトニウムを有効利用できるので、核不拡散にも貢献できる。これらを高速炉来の目的の発電と同時に行い、さらに地層処分場の環境負荷リスクを低減することが可能となる。 核変換システムでは、国内に蓄積した使用済核燃料中のLLFP全量を10基程度の小型高速炉で処理可能な見通し。既に建設経験のある「もんじゅ」クラスの小型高速炉を放射性廃棄物減容及び核不拡散にも寄与できる装置として有効活用する新たな方法が明確化され、将来世代の負担軽減に期待がかかる。 論文情報

    長寿命核分裂生成物を、飛躍的に短寿命化するシステムを提案
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    barea 2017/11/17
  • 量子コンピュータのエラー訂正を高速化、速さのジレンマ解消 東京大学

    東京大学の研究グループは、従来不可能とされた、量子コンピュータの内部で発生する量子的なエラーの影響の追跡を正確かつ高速に評価する数値計算手法を新たに提案した。 実際の量子コンピュータは、わずかにエラーをもつ素子(量子ビット)を組み合わせて作られるので、それを訂正しながら計算を続ける仕組みの「量子誤り訂正」が必要。その設計には、素子のエラーをどの程度低減できれば誤り訂正がうまくいくのかを見積もることが重要だ。 しかし、量子コンピュータが高速のため、この見積もりの計算は通常のコンピュータでは追いつかず、「量子コンピュータの設計には量子コンピュータが必要」というジレンマが生じる。 研究グループは、量子コンピュータが量子的なエラーを訂正していく機構と、「フェルミ粒子」の運動を表す物理モデルとが同一と見なせることを示した。複雑な重ね合わせの状態を経由していくように見える機構が、粒子の運動とみなすこと

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    barea 2017/11/12
  • 昆虫の脳は哺乳類と共通の祖先から進化か 東京大学

    東京大学分子細胞生物学研究所の伊藤啓准教授、坪内朝子研究員、矢野朋子大学院生らの研究チームは、キイロショウジョウバエを使って昆虫の体性感覚神経回路全体の構造を初めて解明し、哺乳類のそれと極めて類似性が高いことを明らかにした。 研究チームは、キイロショウジョウバエを使って一部の種類の細胞だけで遺伝子の発現を誘導できるような遺伝子組み換え系を作製。これをスクリーニングすることによって、すべての種類の体性感覚細胞をそれぞれ特異的に操作し、中枢神経系に伸びる神経線維を解析することに成功した。このように、感覚神経系のなかの特定の1種類だけの神経で活動を検出したり機能を操作したりする実験は、哺乳類の実験動物では非常に難しいという。 今回明らかになった神経回路は、哺乳類と非常に高い類似性を持っていることがわかった。昆虫と哺乳類では、視覚・嗅覚・味覚の神経回路構造が非常に似通っていることが既に知られている

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    barea 2017/11/11
  • 関西医科大学が、ほくろを自然消滅させる仕組みを解明

    関西医科大学の森尚樹准教授らの研究チームは、ほくろ(色素性母斑)の色成分・メラニン色素が体内に吸収され、自然に消滅する条件を世界で初めて解明した。 研究チームはこの母斑細胞に着目し、母斑細胞を死滅させれば自然と色素が体内に吸収され、ほくろを消すことができるという仮説を構築した。今回の研究では、母斑組織を比較的低い2,000気圧で10分間処理。これにより、皮膚の主要成分であるコラーゲンなどを損傷することなく自然のまま残し、母斑細胞などの細胞を完全に死滅させることに成功した。 さらに、このようにヒト母斑組織を高圧処理して死滅させたものとそうでないものを、それぞれ免疫不全マウスに移植した。その結果、未処理群は1年後も色素が残っていたのに対し、死滅処理群の色素は吸収され、消滅したことを確認。母斑細胞さえ死滅させれば、ほくろが自然に消滅することを、世界で初めて解明した。 研究チームは平成28年度か

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    barea 2017/11/05
  • 燃料電池と太陽電池を融合する新触媒を開発 九州大学

    九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所および同学大学院工学研究院に所属する小江誠司主幹教授らを中心とする研究グループは、田中貴金属工業株式会社との共同研究により、燃料電池と太陽電池を融合する同一触媒の開発に成功した。 小江教授は、自然界から研究のヒントを得たと話す。すなわち、光がない時(夜間)は水素を電子源とする水素酵素のように、光がある時(昼間)は水を電子源とする光合成のように駆動する触媒・電池のアイディアを思いつき、触媒の開発に至った。将来的には、この開発をきっかけとし、夜間は水素を、昼間は水を燃料として車が走る時代が到来することを期待する、と話している。 論文情報:【ChemCatChem】A Fusion of Biomimetic Fuel and Solar Cells Based on Hydrogenase, Photosystem II, and Cytoc

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  • 体に優しいオメガ3脂肪酸がアレルギーを促すことを発見 東京大学

    オメガ3脂肪酸は、抗炎症作用、抗動脈硬化作用を持つと言われ、一般に「体に優しい脂肪酸」として認識されている。ところが、そのオメガ3脂肪酸が「アレルギーを悪くする」という意外な側面を持つことが、東京大学の研究グループの発見によって明らかとなった。 研究グループは、マスト細胞においてエポキシ化オメガ3脂肪酸の産生を担う酵素の同定を試みた。結果、PAF-AH2という脂質分解酵素がエポキシ化オメガ3脂肪酸を産生しており、産生されたエポキシ化オメガ3脂肪酸はマスト細胞の活性化を抑える作用を持つSrcin1という分子の発現を減少させることで、マスト細胞の活性化を促進していることがわかった。 PAF-AH2の酵素活性がマスト細胞の活性化に重要であることを突き止めた研究グループは、続けて、PAF-AH2の阻害剤をマスト細胞に添加する実験を実施。すると、マスト細胞の活性化とそれによるアナフィラキシー反応が顕

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    barea 2017/10/21
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