よくある話なのかもしれない。 ● 小室哲哉の逮捕を機に、 globeの動画をネットでさがしてみたりして 「Anytime smokin' cigarette」(リンク) のなかでKEIKOの歌う姿をみているうちに、 熱が出て、ねこんだ。 ● 何年か前、ヴィスコンティの『ルードヴィヒ 神々の黄昏』のリバイバルを見たときも、 映画の前にはなんともなかったのに、有楽町の映画館を出るときには体が熱くなっていて、 壁という壁をつたいながら ふらつく足取りでなんとか家に帰ったことを思い出す。 食中毒的な、 なにか悪いものにあたってしまったときの気分があのときと共通している。 『ルードヴィヒ』では、 ヘルムート・バーガーが物語の進行とともにあらゆる希望を断たれて 暗く鈍くひかる狂気に蝕まれていく。 その狂気の深度と同調するように バーガーの歯がどんどん黒くなっていくのが怖くてしかたなかった。 あれって虫