職場に自転車で通うことを言っているのではない。 通っているけど。 介護暮らしも半年が過ぎ、もうこの生活にも慣れる頃なのだが 介護というのは、日々新たな事件が勃発するような非日常的日常なのである。 退院直後は、日常復帰へと張り切っていたのだが、 その後、腰痛が始まり、老人性うつのような状態が続き、 頻尿、突然の脱糞などが最近のトピックとなっている。 明日は何が勃発するのかわからないという臨戦態勢の日々を送っていると、 平穏な日々がいかに貴重なものであるのかが身に染みるのである。 健康とは、まさそれを失った時にだけ意識されるもので、 欠損という状態がなければ、健康の大切さを実感することができない。 似たようなものはたくさんある。 お金が大切なのは、お金を意識しなくても生きていくことができるためなのであって、 お金そのものに価値があるわけではない。 食べられないし、身につけて着飾ることもできない