誤チェストとは山口貴由先生の作品「衛府の七忍」にて登場したパワーワードである。世に出るやいなや、ネットを媒体にしてあっというまにネタとして広まった。 「誤チェストにごわす」 誤チェストとは読んで字の如く”チェスト”し間違えることである。事の発端は怨身忍者の脅威に手を焼いた幕府が薩摩藩に”鬼退治”として怨身忍者レジイナ討伐を命じたことから始まった。だが、勇壮な薩摩隼人をもってしても怨身忍者には手も足も出なかったため、やむなく薩摩藩は日本最強の侍である宮本武蔵に助太刀を頼むことにしたのである。 しかし、そのやり方は常人の発想を逸脱したものだった。宮本武蔵のスカウトを命じられた中馬大蔵率いる武家者(ぼっけもん)の一団は武蔵が現れるであろう山道にて待ち伏せし、道を通る武士を片っ端からチェストして武蔵かどうかを確かめていたのだ。武蔵が鬼退治を成しうる人物かどうか確かめる意味合いもあったのだが…その後