ヒトの基本的な欲求が満たされた際、活性化される脳内の神経経路のことを「報酬系」と呼ぶ。 音楽の心地よさもここに作用することが判明している一方、危険ドラッグなどの禁止薬物も同じ脳内報酬系に強く作用する。そのため、溺れれば薬物依存症に結びついてしまう。 そこで憶えてほしいのが、日本人にはいくぶん馴染みの薄い<オピオイド(opioid)>という言葉だ。これは「オピウム(opium:アヘン)類類縁物質」の意味をもち、鎮痛作用を有し、法律で医療用の使用が許可されている「医療用麻薬」の総称だ。 これらは薬理学的に「オピオイド鎮痛薬」というグループに分類されている。このオピオイドという言葉、なんだか最近どこかで耳にしたような気もするが……そんな音楽好きの方もいるだろう。 そう、昨年4月に惜しまれながら急逝した米ミネソタ州出身の天才アーティスト、プリンスさん(享年57)。彼の死因がこの、オピオイド系鎮痛剤
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