ハト(中野区みはと公園) ●ペンキが剥げているくらいの方が良い 公園の遊具といっても新旧さまざまだが、富士夫さんが撮りたくなるのは少し年季が入ったものだという。 「例えば、タコの形をした遊具を置いている公園が多数ありますが、形が違ったり、ペンキのはげ具合が違うと雰囲気が違って見えます。写真を撮る時は、ペンキが塗りたての遊具だとテカテカし過ぎて不自然に目立つから、ペンキが所々剥げているぐらいの方が趣があって好きです」 タコ(葛飾区堀切東公園) ●恐怖!! 暴走族がやってくる 木藤さんのような幻想的な写真を撮るのは大変だ。ストロボを使って一発撮りで終わりという訳にはいかない。 「一度で撮るのではなく、照明の位置を何度も変えて撮ったものを合成しています。撮影する前に、立体感を出すために照明の位置をどうするかといったことなどを考えてから撮影します」 この撮影はかなり手間暇がかかるのだが、木藤さんは