日本の歴史の中で作られてきた独自の武器、「日本刀」。その造形は美術的にも独特の魅力があり、現代のイラストやマンガの世界でも、歴史物からファンタジーまで、幅広いジャンルで登場します。 この講座では、日本刀を描くときのポイントやテクニックのほか、構造や種類など知っておくと役立つ知識について解説します。 日本刀の成り立ちと種類 日本刀の成り立ち 日本刀は、古くは大陸から伝来した刀剣がルーツにあり、そこから日本独自の発展を遂げた、片刃で反りがある刀です。 ※なお、刀剣の区分としては、両刃(もろは)のものを剣(けん)、片刃(かたば)のものを刀(かたな)と言います。「刀(かたな)」は「片刃(かたば)」がなまったものと言われています。 日本刀の種類 日本刀には大きく分けて、以下の種類があります。 太刀(たち) 大太刀(おおだち) 短刀(たんとう) 打刀(うちがたな) 脇差(わきざし) 薙刀(なぎなた)