<裏情報提供業者、出会い系サイト運営者、デリヘル経営者、危険ドラッグの仕切り屋、六本木・関東連合の育ての親......「ブラック」ではなく法律スレスレの領域で活動する「企業家」9人の、意外な素顔と実態に迫った『闇経済の怪物たち――グレービジネスでボロ儲けする人々』> 『闇経済の怪物たち――グレービジネスでボロ儲けする人々』(溝口敦著、光文社新書)は、インターネットを通じての裏情報提供業者、出会い系サイト運営者、デリヘル経営者、危険ドラッグの仕切り屋、六本木・関東連合の育ての親など、ふだん表に出てくることのない9人の実態を、綿密な取材によって浮き彫りにした書籍だ。 まず注目すべきは、「グレービジネスでボロ儲けする人々」というサブタイトルである。つまり彼らがやっていることはすべて「ブラック」ではなく、法律スレスレの「グレー」な領域であり、その点が最大のポイントなのだ。本当にブラックな人たちの話