コンパクトデジカメ市場も成熟期を迎え、どのメーカーも他社との差別化が必至になっている。こんな中で誕生したのが、コダックEasyShare V570だ。最大の特徴は通常の撮影用レンズのほかに超広角撮影専用レンズを装備したこと。35mm判の39~117mmに相当するズームレンズに加え、23mm相当する超広角レンズを1台のボディに搭載している。さらに屈曲光学系の採用によりクラス最薄ボディも実現。いうなれば、松下電器「LUMIX DMC-LX1」に続く個性派デジカメの誕生である。 レンズを2つ搭載したカメラと聞くと、今から20年以上も前に流行った銀塩の2焦点コンパクトカメラを思い出す。このカメラは1台のボディに標準と望遠レンズを内蔵。スイッチの切り替え操作で異なった画角の撮影ができることから、ちょっとしたブームになった。しかし間もなくズームレンズを搭載したコンパクトカメラが登場。あっという間に姿を
昔話になって申しわけないのだが、私が写真を覚え始めたころの広角レンズは28mmが標準で、24mmのレンズはまだ高価で、かなり特殊なレンズという印象だった。ちなみに、そのころは28mm、50mm、200mmの単焦点レンズ3本で、一通りのラインナップという時代だ。 そのころ覚えた広角レンズの特性は次の3つだった。 画角が大きく広い範囲が写る 遠近感が強調される 被写界深度が深い 本機の23mmレンズは、どちらかといえば1.を目的として搭載された印象で、カタログでも広い範囲が撮れるということが強調されている。35mmを広角端とするカメラだと、建物全体が画面に入らないが、本機だとすべて収まる、というようなパターンだ。 たしかに“引き”のとれない場所では、広角端が広いコンパクトデジカメはありがたい。デジタル一眼が普及する前のイベント取材には、広角端が28mmからのコダックやニコンのデジカメを使ってい
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