天安門事件から30年目の初夏、香港がデモで揺れている。中国本土への犯罪容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正案が浮上したことに市民が反発。条例が拡大解釈された場合に、信頼性や公平性が低い中国の司法による判断のもとで、香港の住民が中国大陸に引き渡されかねないという不安が広がった。 結果、9日に103万人規模(主催者発表、以下同じ)の反対デモが発生し、12日には香港島の市街地で警官隊と抗議者のグループが衝突。この際の警官側による暴力的な鎮圧行動が、いっそう市民の怒りを買うこととなった。 反発の大きさから、香港政府は15日に審議の棚上げを発表して幕引きを図ったが、民衆は翌日、さらに条例改正の撤回や逮捕者の釈放を求めて、参加者数が200万人に迫るという香港史上最大規模のデモを実施した。このデモは参加者が黒シャツをユニホームにしたことから「黒シャツデモ」、もしくは前日夜に逃亡犯条例改正に反
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