標高約100メートルにある見学スペース。大天守のてっぺんにある大屋根などを至近距離で見られる=兵庫県姫路市本町の姫路城共同溝に「潜入」する見学者ら=2012年12月、名古屋市、国土交通省中部地方整備局提供中国道三次ジャンクションの現場見学=2012年4月、広島県三次市、ネクスコ西日本提供 【才本淳子】工場見学ならぬ、工事現場見学がひそかな人気を集めている。修理中の城には行列ができ、巨大な地中トンネルなどの現場には続々とグループが訪れる。「立ち入り禁止」が当たり前だった工事現場が変わり始めた。 ■「今だけ」のシアワセ 修理のため、パネルやシートですっぽりと覆われた世界遺産、姫路城(兵庫県)の大天守。なのに、その前には行列ができ、「1時間待ち」の看板が立つ。 列の先にはガラス張りのエレベーター。石垣を見ながら約40メートル昇れば、修理中の瓦屋根が目の前に。時機が合えば、しっくい壁を塗った