【生田大介】ファミリーレストラン大手「サイゼリヤ」は、来春の消費増税後も、主要メニューの税込み価格を据え置く方針を決めた。増税分はコスト削減で吸収する。外食大手で据え置きを表明したのは初めて。堀埜一成社長が9日、2013年8月期決算の会見で明らかにした。 看板商品として知られる税込み299円の「ミラノ風ドリア」は据え置く。ほかに399円や499円など増税分を上乗せすると「大台」を超える商品はできるだけそのままの価格にするが、一部の商品は増税分を上乗せする。 堀埜社長は「500円の日替わりランチでは、ワンコインを超えるか超えないかでイメージが相当違う。死守したい」と表明。「実質的には(本体価格の)値下げとなり、これが当たればお客が増える。増税を追い風にしたい」とも語った。