歯に衣着せぬ物言いで雑誌、テレビ等で活躍するコラムニストの勝谷誠彦氏が、週刊SPA!6月2日号の自身の連載「ニュースバカ一代」にて鬱病であることを告白した。今回は特別にその回の全文を掲載する。今後、勝谷氏はこの病とどう向き合っていくのか? その動向に注目したい。 ◆同病の人たちに伝えたい、病という敵を知れば心配ない こういう、ごく私的なことについて書くことには躊躇があったが、私は一応、作家のつもりで、作家というものは自分の恥を切り売りすることでいささかの何かのことを社会に還元できるのであると、昔から考えていたものだから、書くことにする。 いや、この病気が恥ということではない。同病の方々のためにまずはそれを言っておく。ただし、それでヨボヨボしていて仕事に齟齬をきたしている自分という存在は恥ずかしいし迷惑をかけてはいる。鬱病になってしまった。こういうことを書けるというのは「病識がある」と