日本人よりも日本美術を愛した男 【 あの人の人生を知ろう~フェノロサ 】 Ernest Fenollosa 1853.2.18-1908.9.21 アーネスト・F・フェノロサ。米国の日本美術研究家。マサチューセッツ州セーラム(現ダンバース)出身。日本に黒船が来航した1853年に生まれた。13歳の時に母が病没。1870年に17歳でハーバード大学に入学して哲学を学び、4年後に首席で卒業した(卒業時の成績は99点!)。その頃から徐々に絵画に興味を持ち始め、24歳でボストン美術館に新設された絵画学校に入学する。 1878年(25歳)、父が世間に馴染めずに自殺。両親を失って放心状態の彼の耳に入ったのが、ハーバード大に出された東大の求人情報だった(前年に渡日して教鞭をとっていた動物学者エドワード・モースが募集)。キリスト教社会では自殺が神の冒涜にあたり、父のことで社会の冷たい風に晒された彼は、この求人