常用漢字表の見直しを進めている文化審議会漢字小委員会は21日、字種の追加候補191字の読み、用例の原案を固めた。併せて、現行の常用漢字の一部で音訓を修正することを決めた。例えば「混」には、「こむ」という訓読みと「人混み」「混み合う」の用例を追加する。 現行表には「混(こ)む」の読みは載っていないため、「込む」「人込み」と表記されてきた。しかし、混雑という熟語があることなどから、これらの用例では混を優先させる。 「人込み」の用例については「込」の欄から削除するが、これまで認めてきた経緯を踏まえ、混の欄で注記扱いで紹介する。 また、「私」の訓として、現行の「わたくし」だけでなく「わたし」も併記。「要」の訓には「かなめ」を追加する。 同小委は漢字の字体なども検討した上で、来年2月ごろ、新常用漢字表の試案をまとめる。 【関連ニュース】 ・ 〔写真特集〕日本と世界の“古文書” ・ 私