今回のお題として取り上げるのは、Winny/Shareによる情報流出事件である。新聞紙面で取り上げられることはだいぶ少なくなったが、4月に日大職員による学内情報や個人情報の流出事件が、5月に入って松山市内の小学生の成績や写真などの個人情報がWinnyネットワークへ流出するなど、数は少なくなっても流出事件が定期的に発生している。 Winny/Shareのユーザー数自体は減少している そもそもWinny/Shareの利用数は減っているのだろうか、増えているのだろうか。ネットワークフォレンジック機器の「パケットブラックホール」や、WinnyやShareの通信を止めるアプリケーションファイアウォールの「OnePointWall」を開発・販売しているネットエージェント社が、ユーザー数の推移の統計データを公開している(表)。
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