国際サッカー連盟(FIFA)の2022年ワールドカップ(W杯)の開催地に日本が落選したことで、W杯の開幕・決勝戦の舞台として、大阪市が日本サッカー協会などとJR大阪駅北側の梅田北ヤードに計画していた新スタジアムの取り扱いが今後の焦点となる。北ヤードの将来像も絡み、紆余(うよ)曲折がありそうだ。(村尾卓志) 「えーっ」 12月3日未明。開催地決定の様子を伝えるインターネット中継を、日本代表のユニホーム姿で見守っていた平松邦夫・大阪市長は、開催地にカタールが決まった瞬間、天を仰いだ。 ■ □ W杯の会場に、大阪市は2002年日韓大会に続いて立候補。日本サッカー協会の提案を受けて8万3000人規模のスタジアムを計画して招致を進めてきた。ただ、事前の招致レースでは日本の苦戦が予想されており、平松市長は「大阪駅北地区の再開発エリアを世界に発信できた」とさっぱりした表情も見せた。 招致活動で、市は