世界的な建築家、安藤忠雄氏が設計を手がけたJR竜王駅(山梨県甲斐市竜王新町)の南口のトイレの壁が縦約30センチ、横約20センチにわたり壊されていたことが12日、分かった。 男子トイレの出入り口付近で、防犯カメラには4月14日午前0時頃、何者かが斜めになっている壁を駆け上がろうとして踏み抜いた姿が映っていた。 トイレを管理する甲斐市は韮崎署に映像を提出し、被害届を出した。同署は器物損壊事件として調べている。市建設課によると、同日午前11時頃、清掃業者が壁が壊れているのを発見した。市は「私をイジメないでください 甲斐市長」と張り紙をしており、近く約8万円をかけて修復する。 同駅のトイレは2009年にも5回、同様の被害に遭っており、市は10年8月に防犯カメラを設置した。同課の男性職員(28)は「駅は力を入れて整備しておりショックだ」と話している。