山梨リニア実験線の延伸・設備更新工事を進めるJR東海は22日、このほど製作が完了した、営業線仕様の超伝導リニア新型車両L0(エル・ゼロ)系の車体を、同実験線車両基地=山梨県都留市=へと搬入し、報道公開した。今回搬入されたのは、先頭車2両、中間車3両の計5両の車体。今後、延伸工事終了後、2013年末までに開始予定の走行試験に向け、同基地で編成し、機器の初期調整や編成の機能試験など整備を進める。 「L0系」の「L」はリニアを、「0」は営業線仕様の第一世代を表す。新型車両の先頭形状は、従来車両をベースにより滑らかな形にするとともに、これまでの試験結果を踏まえ、社内空間の確保と空力特性を考慮して、先頭長を15メートルとした(先頭車両の全長=28メートル)。また、居住性を向上するため、従来の車両では丸型だった車体断面を角型へと変更。東海道新幹線N700系と同様に、座席の頭上空間と荷棚収納スペースを拡