図中の数字は 1 イナゴ、バッタ(成虫) 2 ハチ(幼虫、蛹、成虫) 3 カイコ(蛹) 4 カミキリムシ、ガ(幼虫) 5 ゲンゴロウ、ガムシ(成虫) 6 水生昆虫幼虫(カワゲラ、トビケラ、トンボなど) 7 タガメ(卵) 8 ガ(成虫) 9 セミ(幼虫、成虫) 「“田んぼの生き物たちのいま”から」で田んぼの生物多様性について触れたが、例えば「スガレ追い」といった習俗は伊那谷特有のものであることはよく知られていて、飯島町に在住している後藤俊夫監督によって製作されたそのままのタイトルの映画も存在するほど地域性を垣間見るものと言えるが、ではそれを食す習俗が伊那谷に特定されたものかというとそうでもないようだ。平成7年の11月、長野県民俗の会総会において食に関する講演会を開催した。その際の後援は野中健一氏による「昆虫食について」と題したもので、翌年発行された『長野県民俗の会会報』19にその詳細は掲載さ