デジタル技術により機能を拡張された杖は、盲導犬に代わる新たな情報の「相棒」となる可能性を秘めている。|慶應SFC XD展 2011 應義塾大学SFC坂井直樹研究室、筧康明研究室、中澤仁研究室が共同開発している「NS_cane」は、プロダクトデザイン、センサ技術、プログラミング、インタラクティブメディア等の多様な要素を融合した杖だ。デジタル技術により機能を拡張された杖は、盲導犬に代わる新たな情報の「相棒」となる可能性を秘めている。本プロジェクトではこのような杖を介して、都市空間と人とのインタラクション、人と人とのコミュニケーションを促進することをねらう。 現在、数通りのプロトタイプシステム開発を並行して進めている。今回展示するのは赤外線センサーでの空間認知を可能にしたモデル。これは、杖から空間に向かって発せられる赤外線の反射を杖自身で受け取ることで、周囲の空間と使用者との距離を認識し、注意喚