世界経済の行方は相変わらず極めて不透明で、その元凶は言うまでもなく米国とEUにある。しかし、せめてもの救いとして、発展途上国の潜在力に今ようやく脚光が当たっている。 発展途上国は一般的に政治が不安定である事も否めず、失速のリスクは常に付きまとうが、それでも色々な試行錯誤を繰り返しながら、徐々に欧米先進国との格差が少なくなっていくだろう。こうして世界経済が一体化し、均一化して行くのは、「世界経済の安定化」にも繋がるものであり、極めて望ましい事だと思う。 大きな視点で考えれば、米国やEUのような先進地域と発展途上地域の経済力の格差が時間と共に徐々に縮小していくのは理の当然だ。かつては、長い歴史を経て民主主義へと移行してきた先進諸国も、一旦国外に出ると「武力が全てを制する」という認識に立ち、「法」や「道義」はそれを正当化するために便宜的に使うに過ぎなかったが、現在は状況が異なる。 現代の資本主義
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