仕事を通じてアパレル関係者と接点を持つと、いろんな小売業者を紹介される。地方のローカルチェーン店から、海外にも仕入れに行くセレクトショップ、個人でブランドのFC店や販売代行を手掛ける人までと、様々だ。 昨今は大手事業者がデジタルシフトし、実店舗以外の販売チャンネルを拡充している。一方で、中小零細はHPこそ開設しているが、完全なECチャンネルまで持つところはそれほどない。やはり、顧客とはリアルな接客で強い絆を持ち、ネットにはないきめ細かなコミュニケーションを通じて、プライベートスタイリストとしての存在であり続けたいようだ。 そんな中、ある中堅チェーンでは多くの顧客を持ち、高い売上げを稼ぐベテランスタッフの昇進が懸案と聞く。会社としてはチーフバイヤーや別注企画を担う取締役待遇を持ちかけているが、本人は販売職のままがいいそうだ。お得意さんを抱えているので売上げの見通しが立ち、結婚、出産を経てもパ