ご無沙汰しています。前の記事(今年私が考えたいテーマ前編)を書いてから3ヶ月も経ってしまい、「今年は毎週書きます!」と言ったのをすぐに破ってしまう私ってひどいなぁ、と自分でも思っていました。待っていた皆様、ほんとにごめんなさい。でも、日本は4月が新年度の始まりということもあり(その割にはもう3週間もたっているけど)、もう一度チャンスが与えられたものと思い、後編を完結してしまおうと思います。 前回は、昨年書いた記事にリンクして書いたのですが、今回は改めて、自分の中で今年考えたいテーマを書いていこうと思います。 1. Going Global: 日本企業のグローバル化が大きく進展する「大航海時代」 昨年5月に、「グローバル化」は今、質的に大きく変容している(2011/05/20) という記事を書いた。グローバル化という言葉は昔からある言葉だが、その意味が今大きく変わってるということを書いたもの
政治・行政 原発の代わりが務まる自然エネルギーは今のところ地熱だけである / 記事一覧 メガソーラーの建設費は、出力1万kWあたり50億円前後である。対して、地熱発電所だと6〜70億円もかかる。しかし、太陽光の稼働率は年間12%程度だが、地熱なら80%前後だ。よって、同じ出力でも、地熱は太陽光より6〜7倍も多く発電できる。 これは何を意味するのだろうか。「同じ1億円を電源開発に出資しても、地熱のほうが太陽光よりも5〜6倍も投資効果が高い」ということだ。メガソーラーなら電力需要の1割を担うために50兆円もの建設費が必要だが、地熱なら10兆円以下ですむ。しかも、メガソーラーは曇りや雨の日のためのバックアップ電源が不可欠だが、地熱は天候に関係なく安定発電するので、実際の両者の経済性はもっと開くと考えられる。 では、地熱のポテンシャルはどの程度あるのだろうか。マスメディアでいつも言われるのが「
そもそも年金制度は、高齢により自活できなくなった人のためにある。ヒトは誰でも歳をとる。老いたら死ぬしかない社会は、絶望しかない社会だ。治安の観点からも社会福祉は大切だ。しかし裏を返せば、「自活できる老人」へと年金を支払うのは、正義にもとる。カネ持ちにカネを払うなんてバカげている。 月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748) 作者: ロバート・A.ハインライン,牧眞司,Robert A. Heinlein,矢野徹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/03/15メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 94回この商品を含むブログ (42件) を見る 政府とは、失業や貧困を解消し、すべての国民に利益をもたらすために存在している。消費税の増税にせよ、年金受給年齢の引き上げにせよ、どちらも貧しい人ほど困窮する政策だ。日本はいま、積極的に貧民を生み出そうとしている。これは政府の
2012年03月02日15:32 カテゴリただ「走れ」と言われても シリーズことばにする力 (思考力・言語化力) ただ「走れ」と言われても - 3.課題をクリエイトする力 えとじや お。 Tweet メールでシェア 「走れと言われても、どのくらいの距離をどのくらいのタイムで走るのかを決めないと走れない」は、誰でもわかる常識なのに、なぜかビジネスの世界では、結構頻繁に「ともかく走れ」、あるいは、「ともかくそっちに向かって進んでいればなんとかなるだろう」を目にするという不思議。 これまで、ゴールの設定、あるいは、達成可能な夢を描くこと、そして、それに向けての戦略の策定、あるいは、やることとやらないことを選ぶこと、について少し語ってきました。 今回は、この(だらっとした)シリーズの最後として、実はこれが「ともかく走れ」の元凶なんではないか、と思う、分析の問題、そして課題をクリエイトすること、につ
次の文明は「メタン文明」である(前半) / 記事一覧 前回は、自然エネルギー、原子力、天然ガス、石炭などを比較検討して、「石油に代わって次のエネルギーの主役が務まるのは天然ガス以外にありえない」という話をした。 石油は人類が使用するエネルギーの中で最大比率を占めるだけでなく、消費の全部門にまたがって流通し、マテリアル用途まで兼ねる一種の万能資源である。それゆえ、代替適格性のハードルも高い。石油に依存し続ける限り日本がジリ貧になると分かっていても、そう簡単に脱却できないのはこのためだ。代替エネルギーは、量だけでなく、エネルギーの質的にも石油に近い水準が望まれる。ここが脱石油に伴う困難さだが、この二つの条件を満たす唯一の存在が、資源が豊富でかつ汎用性を有する天然ガスなのである…。 大雑把にいうと、前回は以上のような内容あったが、今回は別の角度から、もう少し細かく見てみよう。 当たり前の話
2011年05月20日12:04 「発・送電」分離ではなく、「発・送・配電」の分離が重要です カテゴリビジネスモデル kinkiboy Comment(3)Trackback(0) 電力自由化をめぐっては、「発送電分離」という言葉が流れていますが違和感があります。 電力のビジネスを考えると、製造業にあたるネルギー資源の調達と電力を生産する製造機能にあたる発電、電力を届け、また需給を調整する物流機能にあたる送電、最終の需要家に電力を売る小売機能をもった配電の3つにわかれ、現在は電力買取りが部分的には行われていますが、おおむね電力会社がセットになったビジネスになっています。 送電に関しては、いまさら高圧線や電柱、変電所、地下ケーブルなどの施設を重複して敷設することは無駄であり、また環境への影響を考えるとその資産を利用し、引くつぐことが合理的です。この分野での競争は期待できません。 発電は、電力
Netflix is offering one million dollars for a better recommendation engine. Better recommendations clearly are worth a lot. But what are better recommendations? What do we mean by better? In the Netflix Prize, the meaning of better is quite specific. It is the root mean squared error (RMSE) between the actual ratings Netflix customers gave the movies and the predictions of the algorithm. Let’s
2011年04月19日13:13 誰が被災地の復旧・復興事業を進めるべきか カテゴリ kinkiboy Comment(0)Trackback(0) それは政府でしょうか、違います。プロジェクトの原則は、ほんとうに必要性を感じている人たちが進めるべきだということです。 政府は、支援に徹すればいいのです。東北の各県に自分たちでやれ、政府はカネを出す、人材が必要なら人材も出す、法律を変えて欲しいのならそれも努力しよう、手伝えることは最大限手伝う、しかし復旧・復興は地元で進めてくださいと菅総理が言えばいいだけのことです。 そもそも地元の地域の特性や事情は、地元の人たちでないとわかりません。まして霞が関の机で鉛筆なめなめ仕事をする官僚の手におえる問題でもありません。政府主導で復旧・復興事業を描き進めることの落とし穴は、自らの温床となっている中央集権体制をさらに強化しようという霞が関の暗躍が待ってい
[...] 風力発電 (稼働率実績30%) 発電量から計算 1基建設費 ・・・・5億円 発電量・・・・・・・・0.2万kWh ×0.3=0.06kwh 運用年数20年で計算 発電単価《1kwh/3.42円 》 ※ウィンド・パワーかみすを参考 http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/27405.html 原子力発電 (稼働率実績60%) 日本での直近三年の平均値 (東電は平均5割) 1基建設費・・・・・7000億円~1兆 発電量・・・・・・・・100万kWh ×0.6=60万kwh 運用年数世界平均22年で計算 発電単価《1kwh/6.01~8.61円 》 ※オルキルオト原発3号機(160万kwh)の建設1.5兆円を参考 http://actio.gr.jp/2011/04/09111104.html [...]
今日20日は日曜日。明日も祝日だからオフィスや工場などで業務をしていないところが多い。だからだろう、計画停電は実施されていない。しかし、東電の供給能力が逼迫していることには変わりがない。いま停電で停止している火力発電所を早急に運用可能にするとともに、閉鎖の方向で休眠していた老朽石油火力を再度立ち上げることも計画していると報じられている。動かせるものは全て動員せざるを得ない状況にある。それでも空調の需要が大きくない春でも、地震で停まっていた工場などが震災後の需要に対応して動き始めると意外に需要が増大する可能性がある。計画停電は断続的に行わざるを得ないだろう。 大規模停電ではないが、計画停電によって日頃使えて当然であった電気の存在価値を再認識すると同時に、長期化する計画停電に備えて非常用発電機を備えようとする人や事業所が増えるだろう。また、最近開発が進められている蓄電池を電気が来ているときに充
Sept 2022. Corinne Avelines, SIBIUS’s CEO, had received the news that the results of the first large-scale test of the company’s first product had just been published. The test, conducted with children between 3 and 4 years old, validated their approach to early detection of autism. The technology was grounded in research showing that it was pos…
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 今日は「個人」とは発明品だ、という話をしましょう。 早速ですが、個人主義が発明されたのではなく、個人そのものが発明されたと僕は認識しています。 すでに「新しいことばのデザインパターンの追求」で〈「所有」や「個人」という概念の変化〉という話題を取り上げ、印刷された聖書を得たピューリタンたちは儀式空間である教会をナンセンスと捉えたという例をあげながら、共同体の一心同体の中世的人間から独立した個人という意識をもった近代的人間への変化について紹介しました。 また、それに関連する事柄としては、以前の「近代文化史入門 超英文学講義/高山宏」というエントリーでも、印刷による書籍の個人的な所有を期に、それを個人的に読むための空間としての個室の誕生、音読(聴覚で読むこと)から黙読(視覚で読む
ブラック企業は今後とも蔓延するだろう。政府は今後ともサービスの質を改善することなく増税し続けるんじゃなかろうか。 そう思う理由は、こんな感じ: ブラック企業も、日本政府も、慈善事業ではないのでプロとして合理的な取引をしているだけ。取引では、交渉力のある相手が、交渉力のない相手から、限界まで搾取するのが基本。 多くの日本人には選択肢がないので、交渉力がない。(収入を正当化するスキルがないこと、意思決定時にリスクとリターンのバランスを取れないこと、日本語以外で実務上のコミュニケーションが取れないことなど、色々な理由によって。) 僕が思うに、ブラック企業が成立するのは、企業が悪である時ではない。企業は社員の交渉力に応じて自然な反応をしているだけだ。社員がブラックなほどに選択肢がない時にのみ、ブラック企業は成立する。搾取しても、どうせ社員はいいなりで、やめないからである。 税金あたりの国家サービス
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