人は、暇を持て余すと何をするのか分からない。ばりばりと働いていた人が、定年やリストラなどで仕事を辞める。1日の大半を働いて過ごしていたのが、ある日を境にやることがなくなる。読書や散歩、そして釣りなど、趣味があれば時間がつぶせる。しかし、仕事に熱中していたがゆえに、趣味を持たない人も意外に多い。 さて、昨日はタクシーに乗った。普段は乗らないのだが、突然の雨に降られ、やむなく乗ってしまった。乗れば、たいていは運転手とのよもやま話となる。昨日は、監視カメラの話で盛り上がった。電子機器の発達により、運転手はいま監視社会の最先端で働いているのであった。 まず、車の外部には、正面に向けた事故対策用のカメラが設置してある。さらに、バックミラーの横には、車内の後部座席に向けたカメラが付けられており、運転手と客の会話も録音されている。配車センターは、GPSで絶えず各車の現在位置を把握する。そして、おどろいた