紫外線を照射したアーティチョーク(チョウセンアザミ)の花。花粉や花糸が青白く光る=福井宏至さん撮影紫外線を照射したネギの花=福井宏至さん撮影 【戸村登】青白く発光する花の花粉やおしべ、めしべ――。京都府立植物園(京都市左京区)の植物園会館で、紫外線を照射した花が青白く光る様子を撮影した写真を紹介する夏休み企画「むしの目展」が開かれている。43種の花の写真が展示されており、いずれも今年5月に肺がんで亡くなった香川大学名誉教授の福井宏至(ひろし)さんが特殊な手法で撮影した。 人の目に見えない紫外線が、虫には見えているのではないか。福井さんはそう考え、さまざまな花に紫外線を照射し、それぞれ青白く発光する様子をカメラでとらえた。虫が青白く光る花粉を見つけることが出来れば、花粉や蜜にたやすくありつけ、花にとっても虫を引き寄せ受粉してもらいやすくなる。展覧会は、植物園と、福井さんが主宰していた「t