ドイツの首都ベルリンから南に80キロのフェルトハイム村にあるバイオガス施設(2014年10月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/ODD ANDERSEN 【11月6日 AFP】人間の排せつ物を腐敗させて生産されるガスは、主要なエネルギー源になる可能性があり、発展途上国の数百万世帯に電力を供給できるだけでなく、衛生状態の改善にもつながるとする国連(UN)の報告書が3日、発表された。 成分の約60%がメタンのバイオガスは、人間の排せつ物を細菌に分解させることで生産できる。国連大学の水・環境・保健研究所(Institute for Water, Environment and Health)によると、その価値は、非再生エネルギーの天然ガス95億ドル(約1兆1500億円)分に相当するとみられるという。 報告書によると、排せつ物の処理で発生する残留物から、世界で年間200万トンの「固形」燃料を生産