ロンドン大学シティ校の研究チームは、魚のウロコの並び方が、表面摩擦抗力の低減につながっているという研究結果を発表した。航空機に応用すれば、より低燃費で高速の飛行が可能になる。研究結果は、2020年9月3日付けの『Nature』、2019年8月30日の付けの『Journal of Experimental Biology』に掲載されている。 空気力学を研究するChristoph Bruecker教授らのチームは、自然界の構造を模倣しながら、持続可能な輸送について研究している。航空機の性能にとって、抗力の低減は重要な問題だ。研究チームは水中に目を向け、魚が効率的に泳ぐ方法に着目した。 魚類に関する研究では、サメの皮膚を覆う小さな歯のような突起を持ったウロコが抗力を抑えるとして知られているが、比較的小型の魚におけるウロコの配置とその役割については研究があまり進んでいないという。魚のウロコは、流体