秋葉原の無差別殺傷事件で、被害者の方と自分の本名がかなり似ていた為、心配されてしまった。どうも周囲からは秋葉原に通っているというイメージを持たれているらしい。 僕はオタク趣味というのはもともと一種の精神疾患だと思っている。だいたい、そういう「危ないヤツ」という目で見られた最後の世代だからこそ、痛感する。宮崎勤の事件以来、オタクは理論や優しさを振りかざして自己防衛してきたけれど、やはり内面に鬱屈したものをかかえているからオタクになるわけで、それが良い方向に働くこともあれば悪い方向に働くこともある。鬱屈した精神が完全悪かといえば、そんなこともなく、劣等感がスプリングの役割を果たして大きく羽ばたけることもある。だいたい大成する作家やお笑い芸人の何割かは引きこもりや生活上何らかの問題を抱えていたりする。 オタク趣味を持っているから危ないのではなく、不安定な精神状態とオタク趣味との親和性が高いのだ。