印刷 今年2月に倒産した米書店チェーン2位のボーダーズが清算の手続きに入る、と発表した。米連邦破産法を活用して復活を目指したが、再建に不可欠なスポンサーが見つからなかった。電子書籍隆盛の陰で、米国にある全399店は今秋までに消えることになる。 連邦破産裁判所に清算計画を申請。承認されれば資産は投資会社に売却され、22日にも手続きが始まる。9月までに資産の清算を終える計画で、約1万700人の従業員は失職することになる。 同社は1971年創業。品ぞろえの豊富な大型店を展開し、ピークの2005年には1200店超を抱えた。しかし米アマゾンなどの書籍のネット通販に押され、電子書籍の普及が追い打ちをかけた。売り上げが低迷するなか店舗維持費と人件費が重荷となり、06年度から赤字が続いていた。 関連記事〈ロイター〉米書店ボーダーズが破産法申請、200店閉鎖へ(2/17)