犬や猫を劣悪な環境で飼育して虐待していた疑いがあるとして、栃木県警は今月中にも動物愛護法違反(虐待)容疑で、同県矢板市の犬猫引き取り業者を書類送検する方針を固めた。業者側は「たたいていじめたわけではない。悪いことはしていない」と虐待を否認している。 県警はこの業者を8月10日に家宅捜索し、売り上げ計算書や売買記録などを押収した。引き続き業者から事情を聴いているという。 捜査は、公益社団法人「日本動物福祉協会」(東京都品川区)が今年4月に行った刑事告発がきっかけだった。告発状は、汚物の処理などの管理を十分に行わずに犬と猫計19匹を劣悪な環境に置くなどの虐待をしたとしていた。 告発状によると、協会職員や獣医師が視察したところ、2015年12月10日~16年1月17日までの間、排泄(はいせつ)物が堆積(たいせき)した過密な環境に犬や猫が置かれ、適切に餌や水を与えられていなかったり、病気やけがを放