参議院選挙を前に、野党の立憲民主党、国民民主党は選挙協力、政策協調を巡って必ずしも足並みがそろわない。一方、最有力支持団体である日本労働総連合会(連合)と与党・自民党の接近が取り沙汰されている。連合は変わってしまったのか。現在の日本の労働問題の本質から労働組合のあり方まで、連合前会長の神津里季生氏に、作家で社会保障問題評論家の山本一郎氏が聞いた。 連合は変わってしまったのか 山本一郎(以下、山本):連合と政権与党である自民党との距離が近づいていることについて注目が集まっています。実際のところはいかがでしょうか。 神津里季生(以下、神津):今の連合と、自民党、とくに宏池会系のメンバーとは、歴史的にも政策理念の距離が近いというのは事実です。そうでなくても政策要請を含めて、ときには食事をしながらさまざまな話をさせていただいています。連合のスタンスは変わっていません。あくまで一貫しています。変わっ
![連合が自民に近付いて行っているのではなく変わったのは向こうの方(神津 里季生×山本 一郎) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7b6baaf99dbcadad286cc3ea6eeeb5597daedbcc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fc%2F1200m%2Fimg_5c05b62ab51dfc04254e374163c68e8078167.jpg)