これは前々から思っていたことだけど、実は「カルチャーショック」よりも、「逆カルチャーショック」のほうが、3倍くらいショッキングだったりしませんか? 自分が他の文化圏を旅して異なる文化に触れたそのときよりも、異なる文化に数週間浸かってみて自国に帰ってきたとき、「なぜ私は今までこのシステムに何の疑問も抱かなかったのか?」と驚く瞬間のほうが、私にとってはやっぱり3倍くらいショックである。 ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと 作者: 奥野克巳出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2018/05/24メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』を書いた人類学者の奥野勝巳さんは、学生時代にメキシコの先住民テペワノのもとをたずね、日本に帰国したときのことをこう綴って