以前にも、「Ajaxの本質」などのエントリーを書いたことがあるが、エンジニアにとって、物事の本質をしっかりと把握して、絶対に必要なものとそうでないものを見極める力を付けることは非常に大切である。 そこでその練習も含めて、小泉首相がやろうとしている構造改革の本質を私なりに解釈して、理科系人間の私にも納得できる形で解説してみようと思う。 今の日本が抱える一番の問題は、財政赤字である。支出が税収を大きく上回る状況を何年も続けて来たため、国債という形の大量の借金を抱える悲惨な状況になっているのだ。誰が考えても、この「支出が税収を上回る状況」は早急に解消すべきなのだが、それがとても難しいのである。 なぜ難しいかと言うと、それは政府の支出をコントロールする立場にいる政治家や官僚が、「支出を多くしたほうが自分自身が得をする」立場にいるためである。つまり、地方にどのくらいダムや道路を作ったら良いかを決める