ルネサンスの遺産があふれる美食の街で、ユネスコの無形文化遺産となった「和食」を広めよう――。こんなイベントが21日、イタリア中部フィレンツェで開かれた。日本の農林水産省の主催。イタリアンの巨匠が、昆布やしょうゆ、カツオ節など各地から選び抜かれた食材で、日本の「うまみ」を表した。 テーブルに並んだのは、「ゆで豚のローストおぼろ昆布添え」や「しょうゆソースであえたトリッパ(牛の胃袋)」など、両国の食材を組み合わせた料理。フィレンツェの名店「チブレオ」のシェフ、ファビオ・ピッキさん(59)が、3カ月かけてメニュー作りに取り組んだ。 ピッキさんは「日本からの食材はどれも素晴らしく、ほれ込んだ」と興奮気味。特に気に入ったのは、おぼろ昆布だ。「職人が薄く削り上げた『海のカシミヤ』だ」と評した。石川県七尾市の「昆布海産物処しら井」の白井洋子さん(62)は「本当にありがたい表現」と感激した。 静岡県西伊豆
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