求人倍率と求人総数の推移 リクルートが24日発表した2012年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する民間企業の求人倍率は、「超就職氷河期」といわれた11年卒を0.05ポイント下回る1.23倍となった。08年秋のリーマン・ショックで大きく落ち込んだ企業の採用意欲は、依然として中堅・中小企業を中心に回復感に乏しく、今後、東日本大震災の影響が深まれば、さらに落ち込む可能性もある。 調査は2月下旬に始め、震災をはさんで3月末まで実施。従業員5人以上の4251社、学生7528人から回答を得て、全体の就職希望者数と求人数を推計した。就職希望者は前年比0.2%減の45万5千人。これに対し求人数は3.8%減の56万人と予測。求人倍率は、比較できる1987年3月卒以降で、5番目の低水準になる。 求人を減らしたのは中堅・中小企業だ。従業員1千人以上の大企業の求人総数が4.9%増と3年ぶりに増えた一方、1