2006年12月期の展望について、三木谷氏は「2005年に発揮できたシナジーをさらに進めて、新たな価値を創造していく」とした。そのためには、「ブランドの信頼性を一段と高めていくことをはじめ、サービスを集積して事業運営の安定化と成長の両方を同時に展開していく」と言う。 事業の安定化や信頼性の向上という意味では、2006年年初に起きた楽天スーパーポイントのキャンペーン騒動が思い起こされる。提携しているキャンペーンサイトにアクセスすると、期間限定で利用できる楽天ポイントがもれなく取得できる企画だった。しかし、このキャンペーンでポイントが付与されるURLがブログや掲示板などに複数掲載され、楽天の会員やキャンペーンサイトの会員がそのURLをクリックすれば、ポイントを複数得られるといった仕組みだったために、ネットで話題を集めた。 これに対して楽天は、「キャンペーンの趣旨とは異なる利用が多数見られたため