最近あんまり「萌え~」って聴かなくなった気がするが、将来は「侘び寂び萌え」みたいな感じで教科書に載るんだろうか。ところで、僕は中学生から大学生あたりにかけて、「萌え」というものを何か勘違いしていたふしがある。 当時、オタクは世界の最前線を行ってるみたいな空気がそれなりにあって、僕は「萌え」というものが何やら深遠な思想だと思っていた。僕の同級生にも萌え萌え言ってるやつはいたが、「萌えって何なの?」と聞くと「考えるな、感じるんだ」というような答えしか帰ってこなかった。 僕が「萌え」を感じた、というか「わかったような気になった」最初の体験は、谷川流のライトノベル「涼宮ハルヒの消失」だった。長門有希という登場人物の、危うくフラジャイルな感覚と、主人公キョンとの微妙な距離感こそが「萌え」の源泉だと思っていたのだ。 当時クラスで人気だった「新世紀エヴァンゲリオン」が、なぜこれほど人を惹きつけるのか正直
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