新入生がキャンパスにあふれる時期がやってきました。私の大教室の講義も立ち見です。今はやる気に満ちあふれている彼女ら・彼らが、ゴールデンウイークの連休後にぴたっと学校に来なくなる現象を、世間では「5月病」と呼びますが、正しく事態を表現できていないような気がします。 4年間の学生生活では、「あんまり大学に来ない」ほうが普通の状態です。私は常々、みんながまじめに授業に出ようとはりきっているこの時期こそ、「4月病」と呼ぶべきだと考えているのですが。 ただ、最近の学生さんは私が学生だった頃よりはるかにまじめです。私が駒場で教えるようになった20年間の変化を見ても、昔よりよく講義に出てくるようになりました。「たまには5月病に浸って、自分の人生を考え直せ」とか「そんなに講義に出てたら、勉強でけへんやろ」とでも言いたくなるのですが、まさか講義に出るなとも言えず……。 さて、私の勤務する東京大学は、地方出身
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