20世紀の科学を語る上で、絶対に欠かす事の出来ない人物の一人キュリー夫人。しかし彼女は、自分自身の研究のせいで、現代の科学技術だけではなく、自らの健康状態にも重大な影響を与えていました。 なんと彼女の研究室はあまりにも強い放射線レヴェルだったため、彼女の遺したノートブックは未だに放射能を持っており、そのため現在でも常に鉛製の箱に入れておく必要がある、というのです。 ノートブックだけではありません。フランスのビブリオテーク・ナショナルにあるピエール&マリー・キュリーコレクションでは、彼女の家具や料理のレシピ本までもが、触るのに防護服の着用を必要とし、そして免責同意書へのサインももとめられます。 キュリー夫人の生活はポロニウムやラジウムと共に過ごしていたようなもので、放射線への過度な曝露が彼女の健康状態を悪化させたと考えられます。彼女はその他の危険物質も棚に保管していたそうです。 彼女の自伝に